days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

2012年の映画振り返り


昨年は84回も劇場に出掛けて映画を観たようです。
このところ拙blogの兄弟である映画レヴューサイト:「reviews of lights and sounds」の更新をせっせと行っているので、ついでではないですが、昨年観て良かったものを思い返してみましょう。


劇場で観たリストは次の通りです。


上記のように、『ダークナイト ライジングと『007/スカイフォール』は2回ずつ観ています。
娘と一緒に行った『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』は爆睡してしまいました… f^^;
なので映画の本数だと実質81本になります。


我ながら珍しいですが、ベスト10とか選べずとも、私なりに印象に残った映画を幾つか挙げてみましょう。


ダントツの1位は英国地味系スパイスリラーの傑作『裏切りのサーカス』。
これは見事な映画でした。
友人にはまるで乗れなかったというのもいて、それも分かります。
登場人物が錯綜し、語り口は複雑ですから、置いてけぼりをくらう可能性のある、観る人を選ぶ映画でもありますから。
でも私はこれを素晴らしいと思いましたね。
情報戦の果てに、男たちの孤独や情念が浮かび上がり、それが哀切で。


次点は『ふがいない僕は空を見た』にしましょう。
これもいたく感銘を受けた映画でした。
次がどうなるかという興味の引っ張り方も上手かったし、視点を変えて同じ事件を描いて浮かび上がる人生の分岐点も印象に残りました。
Blu-ray Discが出たら買うかどうか自分でも分かりませんが、素晴らしい映画だったのは間違いありません。


以下、特上クラスでは鑑賞順に


前者はスウェーデン版より上出来で、映画としてこなれていました。
原作のミステリ志向を強調したのがスウェーデン版なら、こちらは原作に隠された情感を拾い上げた作りになっています。
筋は同じながら、全くテーマの違う映画になっていました。
スティーヴン・ザイリアンの脚色と、デヴィッド・フィンチャーの演出は、的確、繊細、大胆。
傑作に仕上がっていました。


後はこれまた鑑賞順に挙げましょう。


これらは出来不出来の評価とはまた別に、好きかどうかも入ります。
まぁ私自身は出来良く面白かった、とは思っていますけれどもね。


リヴァイヴァルの『カリフォルニア・ドールズ』(『カリフォルニア・ドールス』)は、子供の時にテレビで観ていたですが、ノーカット&劇場鑑賞は初めてでした。
これも良い映画でした。


話題になった『桐島、部活やめたんだってよ』は、よく出来た映画だし、面白かったし、お勧めですが、私にはやや青臭かった。
似たような時間操作映画だったら『ふがいない僕』の深みに軍配を上げたいです。
『ふがいない』が興業的に当たらなかったから半官贔屓というのもありますけれどもね。
夢売るふたり』『終の信託』の生々しい迫力も忘れがたい。
おおかみこどもの雨と雪』も佳作でしたし、アニメならではの優れた表現が多い映画でしたが、あれも好きな人は多いだろうから私が改めて紹介しなくても、という事で(^^;
まぁでも、見事にジャンル映画(Si-Fi、アクション、スリラー系)が多いです。
これも趣味という事ですね。


今年も良い映画に巡り会いたいものです。
取り敢えず、元旦に観た『レ・ミゼラブル』が良かったので、出だしは上々。
期待作も多いです。
皆さんにも、素敵な映画との出会いがありますように。