days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

急遽ランチ@Ristorante Arti(リストランテ アルティ)


映画を観た後に念の為にお店に電話を入れ、ランチを取ることにしました。
先月に引き続きの訪問です。
正月明けなので、こんなものも飾ってありました。

本日のソムリエは山下陽介さん。
今日も楽しませて頂きました。


食前酒はここでは初めてのシャンパン。

香りも良く、辛口なのが食をそそります。
変わったグラスも美しい。


前菜は厚岸産牡蠣の冷製ポッシェ 赤ネギ添え。

牡蠣の火の通し方が絶妙。
生っぽいのに温か。
プロは凄いですねぇ。


白ワインと前菜その2。
湯葉で包んだ赤座エビ、鮫鰈、魚介のラグー オレンジ風味のソース ハーブのサラダ添え。


湯葉の中には魚介がたっぷり。
柑橘系のソースって肉類だけではなく、魚介にも合うんですねぇ。


フォカッチャとパンも出て来ました。

お皿に残ったソースをこれらで頂きましょう。


赤ワインと前菜その3。
トスカーナ産"Sugo di Salame" 安納芋のピューレ添え。


一見すると和菓子?
肉の味が凝縮された"Sugo di Salame"と、甘い芋のピューレの取り合わせ楽しいし、赤ワインに合います。
お皿も初めて拝見した和風で美しい。


白ワインとパスタ。
ムキ茸、アミ茸、ナラ茸、ヒラ茸、蝦夷アワビのタリアテッレ。


オイルベースのパスタと茸が合いますね。
それがまた、白ワインとも合うのです。


赤ワインとパスタその2。
ザンポーネとクレッシェンツァチーズのラヴィオリ ゴルゴンゾーラチーズのソース。


このラヴィオリは絶品でした。
ラヴィオリの中はあっさりしていますが、ゴルゴンゾーラのソースは濃厚。
これらが一緒だと絶妙なハーモニー♪
ここのお店は全部美味しいのですが、特にラヴィオリは美味しさと驚きがあったと記憶しています。


赤ワインとメインのカルネ。
オーストラリア産ドーセット種子羊の低温ロースト。


山下さんと大久保シェフで相談の結果、ラムを出して下さったようですが、大当たり!
分厚いラムの中はじっくりと火が通されて素晴らしい。
見かけは生っぽいのに、口に入れると生っぽくない。
ワインとの相性も抜群でした。


デザートワインとチーズ。


このワインも初めてと記憶しています。
とろみ加減はいつものに比べて抑え目ですが、しくこくない程よい甘さが良かったです。


デザート。
チョコレートのパッフェタナート。


横から見ると層になっていますね。
見た目も味も楽しい。


カプチーノはこんな風でした。

嬉しいですね。


毎度の事ながら、味もサーヴィスも満足しました。
食後帰宅すると食べ過ぎで爆睡。
夕食は抜きにしたこともここで白状しておきましょう。
ご馳走様でした。

Up


有給を取って朝から映画を観て来ました。
カールじいさんの空飛ぶ家』を朝9時15分からの回、劇場は私も含めて4人のみ。
日本語吹き替え版、3D上映です。
本当ならばクリストファー・プラマーの朗々たる声を聞きたかったので、英語音声・日本語字幕版を観たかったのですが、上映館も上映回数も少なく、タイミングが合いませんでした。


さてピクサー/ディズニーのこの新作の前に、恒例となった短編作品が冒頭に付いています。
『晴れ ときどき くもり』と題された台詞の無い映画がまた傑作。
コウノトリが赤ん坊を運んでくる冒頭からは、予想も付かない展開になります。
しかもいちいちギャグが可笑しい。
ゲラゲラ笑わせてから、ちょっとしんみりさせて、それから結末で感動させた…と思いきや、またオチでゲラゲラ笑わせるという、極上の逸品。
ピクサーの短編アニメには傑作が多いのですが、これもその1本になりました。
尚、音楽は『カールじいさん』と同じくマイケル・ジアッキーノが担当していました。


そして始まる『カールじいさん』。
これもまた、ピクサーの新たな傑作でした。
まず冒頭10分が秀逸です。
少年と少女の出会いから悲しい別れまでを、必要最低限の描写で最高に内容が豊かに綴ります。
2人の性格付けも的確。
日々に追われて約束が果たせないところなど、人生の苦さも巧みに練り込んでいます。
小さい子供にはまだ分からないであろう、感情を揺さぶられる素晴らしい出だしでした。


アジア系少年アレックスとの出会いも笑わせながらも良い。
カールじいさんの家がふわり飛ぶ場面は爽快感がありますが、同時に『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』を思い出してしまいました(^^;。
序盤はしんみりと人情ドラマ調でありながら、途中からは冒険ものになり、終盤は手に汗握る大アクションとなります。
展開、ギャグと予想外の捻りを効かせながら、全体として1本筋が通っている。
カールじいさん、アレックス、マンツの主要3人の性格や動機が明確ゆえ、彼らの行動が理解出来るからです。
そして笑わせてくれる脇役たち。
脚本も傑作だと思いました。


そしてジアッキーノの音楽も素晴らしい。
彼の最高傑作ではないでしょうか。
メインとなる旋律を基調に、時に情感豊かに、時にダイナミック/スリリングに聴かせてくれます。
画面を不必要に邪魔することなく、しかし映画を支える屋台骨の1つとなっている。
映画音楽として最高にエレガントな仕事をしれくれました。


ピクサー初の3D効果は奥行き重視。
最近の3D映画は、没入感を助ける為の効果を狙っているようですね。
先日観たアバター』とは逆に、2Dでも十分に楽しめる映画だと思います。
メガネonメガネでしたが、画面の明るさも3Dメガネを掛けるのが前提なのと、メガネ自体が軽いReal D方式だったので、疲労は感じませんでした。


予告にあった人形アニメの『コララインとボタンの魔女 3D』と、ティム・バートンジョニー・デップの『アリス・イン・ワンダーランド』も3D映画。
どちらも英語版で観たいものですが、前者は特に吹き替え版のみの上映になりそうな気がします。