days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

苺狩り@ストロベリーハウス(海老名)、Taken 2


昨年のほぼ同じ時期に行った、海老名のストロベリーハウスでのイチゴ狩り。
今年も行きましたよ。
東名高速を30分飛ばしてあっという間に8時半過ぎに到着。
開場10時近くまで、例によって私は運転席でしばし寝ていました f^^;
今年もイチゴが美味しかったのですが、昨年より人数が多かった為か、制限時間30分どころか20分くらいで、あらかた熟したイチゴは無くなってしまいました。
へた近くが白いものはそこそこ残っていたのですが、まだ可愛そうな気がして。
もう少し食べたかったかなぁ。
市販のやケーキに使われたりするイチゴを「酸っぱい」といって敬遠する娘は、この日は2粒食べました。
練乳を舐める方が笑みが出ていましたが。


さて夜は映画ですよ。
先週同様に近所のM田さんと夜遊びです(ヒヒヒ)。
お題目は『96時間/リベンジ』。
前作は私は劇場で鑑賞済み。
M田さんは未見だったので、昨日借りたDVDを観たそうです。
23時10分からの回は30人くらいと結構良い入りじゃないか。
ご存じリュック・ベッソン率いる、安かろう悪かろうの映画量産体制を堅持する、ヨーロッパ・コープ製作のフランス製英語アクション映画となります。


前作で愛娘を少女誘拐売春組織に誘拐され、娘奪還の為に組織を壊滅させた元CIA工作員ボディガード、ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)。
彼は現夫と上手く行かない元妻エレノア(ファムケ・ヤンセン)を誘い、愛娘キム(マギー・グレイス)と3人でイスタンブール旅行を楽しんでいました。
しかし組織構成員でブライアンに息子を殺害されたアルバニア人の老人ムラド(ラデ・シェルベッジア)は逆恨み。
息子たちの無念を晴らさんと、武装した男達を率いて復讐の為にミルズ一家を拉致しようとし、ブライアンとエレノアは捉えられてしまいます。
辛くも逃れたキムは、ブライアンの指示で両親を脱出させようとしますが。


前作『96時間』は、それまで演技派だった50代半ばのリーアム・ニーソンが、まさかのアクションヒーローを演じてびっくりという意外性が面白い映画でした。
以後、ニーソンさんは還暦間近のアクションスターとして、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』『アンノウン』『THE GREY 凍える太陽』といった映画に出るようになる訳です。
今回は意外性が使えない分、プロットに捻りを加え、しかしちゃんとニーソンさんの見せ場もてんこ盛りという、中々面白い映画に仕上がっていました。
監督がピエール・モレルからオリヴィエ・メガトンという人に代わり、全体に切れ味も上昇、アクション描写も歯切れ良いのに具体的に分かりやすくなっていました。
但し拉致誘拐から逆襲に転ずるまでがごく短い期間の話になっているので、超コンパクトな仕上がり。
また後半は結局ニーソンさんの無双状態となるので、前作と変わり映えはしません。
これは井筒和幸が『007/スカイフォール』と比較して全然良い、等と言う映画ではありません。
あちらが2千円でも元取ったかどうかという豪華アクション・スリラーなのに対し、こちらは千円そこそこで元取ったと思える映画なのですから。


邦題は既に意味を成さなくなっていますが、まさか続編作るとは配給会社宣伝部も思わなかったのでしょう。
ニーソンさん、前作の異常親バカよりトーンダウンして、普通(じゃないけど)のアクションヒーローになっていました。
困った親バカ振りはそこそこ見せてくれて笑えますが。
ガールフレンドにあんな親父がいたら、彼氏は大変だよ。


前作のバカ娘も真っ当に育っていました。
リュック・ベッソンってマギー・グレイスが本当に好きなのですね。
ついこの間の『ロックアウト』にも出ていましたし。
今回は結構活躍してくれます。


上映時間も90分強、内容もテンポ良くコンパクト。
これで千円ちょっとなら十分ハイCPの映画です。
無茶振り強引振りに笑いつつかなり楽しめました。
ニーソンさん、すっかり根性親父アクションヒーローとして違和感がありません。


前作のCIA元同僚トリオも出て来ていましたが、出番は少な目です。
リーランド・オーサーは出ていましたが、バーニーという役はデヴィッド・ウォーショフスキーという役者からD・B・スウィーニーに代わっていました。
スケジュールの問題とかかな。
今回も庭BBQ場面がありますよ。


ベッソンは他の映画に使われた既成曲をそのまま真似する傾向があるようです。
パルプ・フィクション』の「ミザルー」を『TAXi』に使ったり、最近も何かありました(思い出せないけど)。
どうやら昨年はニコラス・ウィンディング・レフンの『ドライヴ』がお気に召した様子です。
そのサントラと同じ既成曲「A Real Hero」「Tick of the Clock」が使われていました。
「あの曲、俺も欲しい!」とか言うのでしょうか。
それとも元ネタ映画への敬意の表明なのでしょうか。