days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Furious 6


昼は宴会、夜は自由時間をもらえたので、ふらり映画館に向かいました。
109シネマズグランベリーモールは、近所でデジタルIMAXが観られるので重宝します。
贅沢をいえばさらにスクリーンが巨大だと良いのですが、既成劇場のIMAX改造なので贅沢は言えませんね。
清潔な劇場ロビーでは、マイクとサリーの『モンスターズ・ユニバーシティ』組が出迎えてくれました。


さて観たのはアメリカでも大ヒットしているシリーズ第6作目、『ワイルド・スピード EURO MISSION』です。
日曜20時45分からの回は30人程の入りでした。


逃亡の身でありながらスペインで静かに暮らすドミニク(ヴィン・ディーゼル)の前に、FBI捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が現れる。
欧州を股にかけて大掛かりな強奪を行っているショウ(ルーク・エヴァンス)率いる犯罪組織を追い詰めるのに、手を貸してくれ、というのだ。
ショウの目当ては世界を一気に危機に陥れる事の出来る軍事機密機器だ。
しかもショウの一団には、死んだ筈のかつての恋人レティ(ミシェエル・ロドリゲス)がいるという。
真相を確かめるべくホブスの依頼を受けたドミニクは、ブライアン(ポール・ウォーカー)ら仲間を世界中から呼び寄せ、イギリスに飛ぶ。


ストリートレースに犯罪を絡めたシリーズ第1作から、強奪ものに大幅に路線変更を果たした前作である第5作『ワイルド・スピード MEGA MAX』。
その大成功もあって、今回はその路線をさらに推し進めたものになっています。
前作で敵対していたホブスも仲間になり、「ドミニクと愉快な仲間」による荒唐無稽な大スケール馬鹿アクションの連打となっていました。
正直言って上映時間130分はいらないだろうと思うのですが、ここまで大スケールの大アクション連打となると、大掛かりなカーアクションも行き着くところまで行ったとの感を覚えます。
そりゃありえないだろ!と突っ込みたくなる場面も少なくとも3回ありつつも、しれっと繰り返すその度胸。
台湾の監督ジャスティン・リンの肝っ玉には中々恐れ入りました。
物語は全てが簡略化され、余計な要素は削ぎ落とし、ただひたすら痛快路線を行こうとする姿勢は清々しい。


しかしながら愉快な強盗団の人数が多過ぎて、個々の個性を生かしたアクションが案外少ないとか(何しろ皆、銃器や運転の達人ばかりなのです)、アクションの為のアクションが多過ぎるとか、3日経ったら内容を忘れそうとか、色々問題はあるにはあります。
しかし夏休みに相応しい能天気大アクションとして多いに楽しめましたよ。
大味ながらも、例えばドミニクの妹ミア(ジョーダナ。ブリュースター)の運転技術がまるで落ちていないようだとか、シリーズものとしてのツボは外していません。
新キャラでは『エージェント・マロリー』で颯爽を映画デヴューを飾ったジーナ・カラーノが、ホブスの部下役で印象に残りました。


派手な車とホットパンツが画面に溢れる中、大画面と大音響で押しまくられ、只ひたすら浮世を忘れて楽しめる映画。
こういうのも映画の1つの在り方なのです。
今回はIMAXで鑑賞したが、これで正解でした。
機会があったらIMAXでの鑑賞をお勧めしたいです。
そしてラストで口をあんぐりし、苦笑しつつも、再来年に公開されるであろうシリーズ第7作にも期待しましょう。