days of cinema, music and food

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The Fate of Furious (a.k.a: The Fast & Furious 8 )


GW最後の映画は近所のM田さんと『ワイルド・スピード ICE BREAK』ミッドナイトショウ鑑賞。
IMAX版は吹替えのみ(なんで!?)なので、2D字幕版を鑑賞。
このシリーズ、最初はストリートレースもの+潜入捜査ものでキャスリン・ビグローの『ハートブルー』そっくりな映画だったが、いつの間にかスーパーカーに乗ってのチームでの強奪もの、というド派手な『スパイ大作戦』に変貌していました。
私は『ワイルド・スピードX2』『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』『ワイルド・スピード MAX』を見逃していて、『ワイルド・スピード MEGA MAX』から再び観るようになったので、その変わりように驚いたものです。


ポール・ウォーカー亡きあとの本作は脳筋路線極まれりで、超ご都合主義で超自然現象なCGアクションが続出の超大作。
シリーズ1作目からしてCG大量投入のアクションですものね。
現実離れしていても良いのです。
2時間10分の長丁場を「バカだなぁ」と笑って楽しめました。
過去キャラもアクションもこれでもかと全て切り札のように投入するフルコース映画は、「えぇと、この人は誰だっけ」などと忘れていても問題無し。
カーアクションの『エクスペンダブルズ』を目指すのか、ゴジャゴジャ言わずに皆でまとまってレッツ・ゴー!の軽いノリの無敵連中の強奪作戦が楽しい。
アイディアとして面白かったのは、自動車の自動運転を使ったアクション。
でもあれなんて1台だけ制御すれば良いだけの話なのにね…などと突っ込むのは野暮というもの(なのでしょう)。
ド派手な車ぶっこわしを楽しめばよいのです。
ただし、大量のパトカーを実際にぶっ壊していた『ブルース・ブラザース』と違ってCGですが。
大騒ぎした後、最後は「ファミリー」というキーワードにまとめるのがこのシリーズの特徴。
それが大勢に支持される理由の1つなのかな、とも思いました。


キャストではシリーズ初登場のシャーリーズ・セロンが悪役で、「ハッカー最強」のシリーズだから無敵状態。
なんでも自由自在でやっちゃう。
大好きな女優なのに、瞬きしないで常に目をかっと見開いただけの、いかにも悪役然とした単調演技は残念でしたが。
彼女より出番は少なくとも、さすがのカンロクと軽さの合わせ技を見せつけた、クレジット無しの大女優の方が得した感じです。


ザ・ロック様ことドウェイン・ジョンソン演ずる捜査官ホブスも無敵。
コンクリのベッドを引っこ抜いてバーベル替わりにするのに、脚がちょい引っかかっただけで捕まっちゃうのはどうなのよ、などと思ってはいけません。
もはや人類を超越した神業の数々を見守るしかないのですから。


3部作の序章との本作。
スター共演の大騒ぎをお楽しみくださいな。