days of cinema, music and food

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Arcadia "So Red the Rose"


相当久々に聴き直しました。
アーケイディア唯一のアルバム『情熱の赤い薔薇』(1985年)を。
実際に私が聴いたのは1986年くらいだと思いますが、インナースリーブも含めて凝ったデザインのLPでした。
デュラン・デュランDuran Duran)が丁度2つに分裂して活動した際のアルバムですね。
こちらはヴォーカルのサイモン・ル・ボン、キーボードのニック・ローズ、ドラムスのロジャー・テイラーが中心になり、壮大で幻想的なポップス/ロック・サウンドを作り上げていました。
しかし売れたのは、ベースのジョン・テイラー、ギターのアンディ・テイラーが、ヴォーカルにロバート・パーマー、ドラムスにトニー・トンプソンを迎えたパワー・ステーションの方でした。
パーマーの力強くソウルフルなヴォーカルもあって、あちらの方がキャッチーでしたが、アルバムとしての完成度はこちらだと思うのですが。
まぁ、これは好みもありましょう。


売れなかったとはいえ、参加ミュージシャンは豪華です。
ギターにデヴィッド・ギルモア、スティーヴ・ガット、土屋昌巳
キーボードにハービー・ハンコック
パーカッションにデヴィッド・ヴァン・ティーゲム。
それぞれ1曲のみのバック・コーラスにスティング、グレイス・ジョーンズ。
そんな面々が参加していたのです。
ヴァン・ティーゲムは当時SONYのCMに出ていましたね。
道路とかをスティックで叩き歩くという、中々インパクトのある広告でした。


私が1番大好きな曲は壮大な『ザ・プロミス』。
泣きのギターとスティングのコーラスが好きなのです。
このギター、長年デヴィッド・ギルモアが弾いていたかと思いきや、今聴き直すと全然違いますね。
土屋昌巳という情報もありますが、不確か。
何故不確かかと言うと、私の持っている1995年リリースのCD用ブックレットには、参加ミュージシャンについて一言も書かれていないのです(実家にあるLPには、まだミュージシャンのクレジットが書かれていたとは思いますが)。
ベーシストの出す音など、私好みなので気になります。
このブックレット、デュラン・デュランの活動年表が何ページにも渡って記載されており、後は歌詞対訳のみ。
解説の類いやクレジットの類いが一切無い、これほど分厚くて内容薄っぺらなものも珍しい。
大体にして、アルバム・タイトルを『So Red Rose』って『the』が抜けている誤記が堂々と表紙に書かれているくらいに、愛情が感じられない、かなりやっつけな感じなのです。


まぁ、そんな不満も横に置いておきましょう。
音量を上げるとちょっと懐かしい、しかし独特の世界が包んでくれます。
この当時のアルバムは、ポップス系であっても音量を上げてもうるさくないものが多い。
本作もその1つ。
ヴォーカルの音量に比べて演奏の音量が大きいんですよね。
ニコンポ時代到来以前の録音です。
音質自体も結構良好です。
聴き疲れしません。


■Election Day

飽くまで想像ですが、このヴィデオ・クリップの監督はラッセル・マルケイでは?
スモークをじゃかじゃか炊いているデュラン・デュラン組の監督と言ったら、マルケイですからね。
デュランと組んで大ヒットを次々飛ばした監督ですね。
後に映画界に進出し、『ハイランダー/悪魔の戦士』とか『バイオハザードIII』等を監督します。


■Goodbye Is Forever


■The Promise

スティングのヴォーカルは、一聴して直ぐに分かります(笑)。


■The Flame


情熱の赤い薔薇

情熱の赤い薔薇

情熱の赤い薔薇

情熱の赤い薔薇