days of cinema, music and food

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死者の地


ロメロ御大によるゾンビ映画の真打『ランド・オブ・ザ・デッド』(George A. Romero's Land of the Dead)を観て来ました。
期待以上に楽しめる作品でした。


ただですね、過去の3部作にあった雰囲気を期待すると、あてが外れるかもしれません。
かなりアップテンポな、現代風のホラー・アクションに仕上がっています。
しかしそこはロメロ、入り組んだプロットと風刺を込めた設定によって、他の凡庸なゾンビ映画とは一線を画しています。
ゾンビが人間を食らう描写もちゃんとあって、レイティングの範囲内ぎりぎりでようやっているな、と。「わしのゾンビは、ちゃんと食べるんじゃわいっ」という、ロメロ意地の声が聞こえてきそうです。


役者ではジョン・レグイザモが良いですね。
贔屓ということもあるのですが、彼のイキの良い演技を見ると、いつも気持ち良いです。
アーシア嬢はもっと活躍してもらいたかったです。


上映時間が90分強ということもあって、壮大な世界観の割りにコンパクトな仕上がりになっています。
あともう少し長くても良かったかも。
その一方で、この歯切れの良さは捨て難いです。


お薦め。