days of cinema, music and food

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戦争の王


28日の今日は仕事収め。15時に退社可能でしたので、さっさかと渋谷に行き、16時からの『ロード・オブ・ウォー −史上最強の武器商人と呼ばれた男−』(Lord of War)を観て来ました。
監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコル。主役の武器商人にニコラス・ケイジ。世界を股に掛けて暗躍する彼を追うインターポール捜査官に、イーサン・ホークが扮しています。


武器商人というと、武装した怪しげな大男を想像してしまいますが、現実は違うようです。
スーツに革靴、アタッシェケースというビジネスマン・スタイル。愛想も良く、滅法話しが上手い。やり手営業マンといった感じです。
彼らは冷戦終結後に大量に余った武器を安く買い上げ、それを独裁者やゲリラに横流しするのです。
そういったシステムや、武器商人の実態、手口などが細かに描写されていて、とても興味深かったです。


監督&脚本のニコルは、『トゥルーマン・ショー』や『ターミナル』の脚本家でもあります。
アイディアと風刺はお手の物。
後半がやや説教じみてしまって、失速してしまったのが残念ですが、マジメなテーマと娯楽のミックス加減は宜しく、お薦めできる映画になっていると思います。


北米版オリジナル・ポスターは、ニコラス・ケイジが武器・弾薬で出来ています。
現代の悪魔をチャーミングに演じていた彼も良かったです。