11 years ago...
11年前の今日は、阪神大震災が起きた日です。
私はその日、何をしていたのか覚えていません。
学生でしたので、試験勉強でもしていたのでしょうか。
被災地に友人が居たというのもあって、現地に復興支援ボランティアとして出向きました。
地震から1週間後ぐらいだったでしょうか。
現地に着くと、不思議なことに実感が沸きませんでした。
何事も無かったかのように電車が動くその窓からは、破壊された町並みが広がっているというのに。
出迎えをしてくれた友人は、「前の景色を知っていると、実感が違うんだよ」と言いました。
到着した日の夜は、難波に連れて行ってもらいました。
何事も無かったかのように、繁華街は賑わっていました。
翌日から、避難所となった幼稚園や学校などで、救援物資の荷降ろしや管理人まがいのことをしました。
寒い管理人室にて支給された冷たいおにぎりを食べ、ようやく電気やガスの有り難味を知り、そこで初めて災害を自分の肌で実感したのです。
大震災が起こるとどうなるか。
電気やガスが止まるとどうなるか。
温かい食べ物の有難み。
温かい部屋の有難み。
つらい目に合っている人に、「頑張れ」と声を掛けることの無神経さ。
無責任さ。
人には頑張れないときもあるのに。
友人宅もガスが復活するなど、少しずつ日常生活が戻って来ました。
1週間ばかりそこで世話になり、現地を去りましたが、あの後もそこに住む人たちの生活は続いていた筈です。
今だから言えるのかも知れません。
よくここまで頑張れたね、と。