Kiss Kiss Bang Bang
『リーサル・ウェポン』第1作を25歳で執筆した脚本家、シェーン・ブラックの初監督作品『キスキス,バンバン』を観て来ました。
コミカルでありながら、フィルム・ノワールの雰囲気もよく出た、楽しいミステリ映画でした。
ロバート・ダウニー・Jr演ずるコソ泥が、ひょんなことからハリウッド映画のオーディションを受けることになります。ハリウッドに飛ぶと、ミシェル・モナハン扮する女優志願の幼馴染と再会します。コソ泥は役作りの為に、ヴァル・キルマー演ずるゲイの私立探偵の弟子入りしますが、コソ泥歩けば事件に当たるとばかりに入り組んだ殺人事件に巻き込まれます。
ダウニー・Jrの語りはリズムもあって楽しく、映画自体の語り口も軽妙。ちょっとカッコ付け過ぎのところも鼻に付きますが、そのダメ男振り、ヴァル・キルマーのタフな探偵振り、ミシェル・モナハンの女っぷりも楽しく、中々味のある映画でした。
ミシェル・モナハンは、『ボーン・スプレマシー』と『Mr.&Mrs.スミス』に出ていたそうですが、まるで記憶に無く、『スタンドアップ』で初めて印象に残っただけ。しかし『M:i:III』にも出演ということで、今注目の女優なのは違いないようです。
大作でないのでド派手な場面こそ無いものの、良質のコミック・ハードボイルド・アクションになっていました。上映時間が100分強と最近の映画にしてはコンパクトなのも良い。アニメのタイトル・デザインも注目です。
傑作ではないけれども、愛すべき小品と言いましょうか。
劇場が限定されているので中々観る機会も無いかも知れませんが、ヴィデオ/DVDでも良いので、是非どうぞ。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (40件) を見る