days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Touch the Sound


会社帰りに仲の良い同僚と、I元課長ことI教授と一緒に、映画を観て来ました。
映画はパーカッショニストエヴリン・グレニーを題材にしたドキュメンタリ『Touch the Sound』です。


彼女はクラシック、現代音楽で活躍するミュージシャンですが、聴覚障害がある為に音が殆ど聴こえません。しかし耳が聞こえなくとも音を全身で受け止めることが出来るのです。


冒頭のグランド・セントラル・ステーションでエヴリンがスネア・ドラムを叩く姿は、単純に格好良いです。そして、彼女が各国で様々なミュージシャンと一緒に演奏する姿を、我々は見聞きします。


映画で特徴的なのは、執拗なまでに描かれる日常の音・音・音。
そして疑問が浮かびます。
音楽を聴くというのはどのようなことなのか、と。
そして、耳が聴こえる我々は、どれくらい音や音楽を真剣に聴いているのか、と。


映画を観ていると、エヴリン・グレニーは音と音楽の違いを明確に分けていないようにも見えます。彼女にとっては、全ての音こそが音楽であり、音と音楽の境界線が曖昧なのではないでしょうか。


映画としてはややテンポに難がありましたが、新しい視点をもたらしてくれる、面白い映画でした。


映画の後には道玄坂にあるお店野川で食事&ビール。
創作和食料理が美味しい!


同僚お気に入りの店だったのですが、彼女もここに来るのは何年か振りらしく、I課長と待合せる前に店の場所を確認しよう、ということになりました。
ラブホテル街真っ只中を、男女2人でうろうろ。しかし2人の間には色気のある化学反応はまるで起こらず、食い道楽同士として真剣に店探し。それにしても、映画館の場所からこの店を思い出したキミはエライ!


メニューは無く、基本的にお任せのお店です。
そしたら、いや本当に予想も付かない料理が出て来ます。どんな料理かは、行ったときの楽しみが減るので、ここでは内緒です。
女将さんの対応も温かで居心地良く、また来たいと思ったのでした。


しかし場所が場所だけに、連れによっては勘違いされる可能性も・・・なぁ〜んて (^-^)