days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

The Da Vinci Code


ニュースでは、渋東シネタワーの前に観客が列を作っていたことが報じられていましたが、1年前から宣伝されていた話題作がいよいよ公開されました。もちろん、『ダ・ヴィンチ・コード』のことです。
近所のシネコンで観ようと思って夕方早目にオンライン購入をしようとしたら、なんとトップページにレイトショー売り切れとの表示が。
では、と2番目に近いシネコンはと思ったら、そちらも最前列くらいしか残っていません。
海老名のTOHOシネマも深夜開始以外は、殆ど完売。
TOHOシネマに客を取られているワーナーマイカルは、まだ良い席が残っていました。


海老名のワーナーマイカルは8〜9年振りでしょうか。
SATYもすっかり様変わりし、イトーヨーカドーみたい・・・。
う〜ん、ちょっと寂れた感じです。


さて映画はというと、原作は面白く読めたものの、読後はまるで記憶に残らない読み捨てタイプの小説だったので、結構新鮮に楽しめました。
でもロン・ハワードらしく、面白みの無い優等生映画には違いなく、こちらも記憶に残るタイプの映画ではありません。


原作では記号でしかなかったラングドン教授も、トム・ハンクスならば人間味を与えられているのではと期待していましたが、説明ばかりの台詞ではそうもいかなかったよう。ラスト近くにオドレイ・トトゥに対する台詞で、さすがとは思わせましたがちょっと残念。
1番良かったのは、一癖も二癖もあるリー・ティービング役イアン・マッケランでしょう。彼だけが人間味のある演技を見せてくれていました。


ビューティフル・マインド』同様に、特撮を駆使したドラマ展開は映像として見応えがあります。それに何より、ルーブルウェストミンスター寺院(内部は別でロケですが))といった本物の建物を使ったのは効果的で、大作らしい重量感がありました。


映画の内容がキリスト教社会で物議を醸しているようですが、エンドクレジットで「この映画はフィクションです云々かんぬん」が、わざわざ和訳字幕まで出るとはさすが話題作、と妙なところで感心したり。


大した出来ではないでしょうが、2時間半、浮世を忘れるには楽しめる映画ではあります。


画像は北米版の最終ポスター。意外なデザインですね。