days of cinema, music and food

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Superman Returns


スーパーマン リターンズ』を観て来ました。
まずは期待通りの出来映えでしょう。
但しそれ以上でも以下でもない。
ブライアン・シンガーらしさと言えば主人公の孤立感をテーマに持って来ていることぐらいで、彼はすっかりハリウッド御用達監督になってしまったのかなぁ。


誰もがわくわくさせられる冒頭、そう、ジョン・ウィリアムスのあの有名なテーマ曲に乗って現れるのは、当然ながら飛んでくるタイトル。
カイル・クーパーによるものであっても、基本は1978年版と同じデザインです。
小学生のとき、本当にわくわくしたものなぁ。


ということで、スーパーマンカル・エルが傷付いて故郷に帰還してくると、育ての親の家、ピアノの上を観て下さい。
ちゃんと「1」の育ての親役だったグレン・フォードの写真があるのが嬉しいじゃないですか。


スーパーマン復活となるスペースシャトルの場面など、現代最高の特撮を駆使してこれ以上ない素晴らしい出来映え。
1978年版をなぞった場面や台詞も多く、結構笑わせてくれます。


でもこの映画、クリストファー・リーブの呪縛から逃れていない。
ブランドン・ラウスはリーブに生き写しのイメージ。
そういう意味では復古調正統派英雄映画でもあります。


期待のケビン・スペイシーは思っていたほどでないというか、肩の力の抜けた演技。
憎々しくかつマヌケな悪の天才レックス・ルーサーを演じていて、それなりに見せてくれます。
が、やはりジーン・ハックマンレックス・ルーサーの方が楽しかったかな。