days of cinema, music and food

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Snakes on a Plane


はいはい、ついに行って来ましたよ。
期待のホラー・パニック・アクション映画の『スネーク・フライト』を。
これが期待通りに面白い映画でした。


このマヌケな原題からして本国アメリカでのネット上で話題となっていたのですが(「蛇で飛行機がいっぱい、だって!?」)、この敢えて狙ったB級センスがいきなり可笑しい。
飛行中のジャンボ機を蛇で満たす理由として、ギャングの犯罪を目撃した証人を消す為に蛇をうじゃうじゃ使うという、殆ど言い訳のような設定が素晴らしい。


こんな作品ですから、至るところで笑えます。
セックスをすると殺されちゃうカップルや、嫌われ者の惨たらしい殺され方、犯人視点ならぬ蛇視点映像など、ホラー映画お約束の出来事が次から次へと起こります。
大体にして、人を丸ごと飲み込むような蛇が、本当にあんな箱に入っていたのかいな、という突っ込みもあり。
おまけにこれはパニック映画でもありますから、操縦士がやられちゃってのピンチも当然用意されています。


しかし一番のお約束は、世界一「Mother○ucker」と言うのが上手い男優、サミュエル・L・ジャクソンのキメ台詞でしょう。
蛇たちのあまりの乱暴狼藉振りにキレたサミーが吐く場面は拍手喝采もの。
いやいや爽快感満点です。


映画自体はよく出来ていて、スリルとサスペンスをしっかり盛り上げます。
外れ無しのデヴィッド・R・エリス監督ですから、安心して観ていられます。
この監督はアクション/スリラーの職人として、今後も有望ではないでしょうか。


殺されちゃう人たちも、意外にもきちんとルール付けられているのに気付きました。
悪人だけでなく善人も殺されてしまうし、逆にいけすかない登場人物が生き残るのですが、ちゃんとルールがあるのですよね。


レイチェル・ブランチャード演ずる、パリス・ヒルトンを茶化した令嬢(?)も楽しかった。
秘密のかけら』とまるで違う役柄で、可笑しかったです。


エンドクレジットで流れる主題歌MTVもイカす。
何でも一般公募のバンドだったそうですが、最初から最後まで楽しめる映画とはこれのことでしょう。


劇場にはお父さん・お母さん・(多分)小学生の息子の3人連れが居ましたが、案の定子供はエログロで泣き出してお母さんと退場。
お父さんは最後まで観ていたので、きっとお父さんが観たかったのですね (^-^;