16 Blocks
今日は映画の日。
ということで、久々の速攻定時退社をして帰宅、スーツのまま車に飛び乗って一路シネコンを目指します。
お目当ては明日で上映終了する『16ブロック』。
リチャード・ドナー作品は失敗作の誉れ高い前作『タイムライン』を観ていないので、久々です。
ブルース・ウィリス演ずる刑事は、酒浸りの冴えない男。
重要事件の証人モス・デフを、16ブロック先にある裁判所まで送り届けるだけの簡単な任務の筈が、何故か同僚警官たちの執拗な襲撃に遭う。
事件の首謀者とその目的は序盤で明かし、後は徹底したほぼリアルタイムの追撃アクション映画・・・と思わせて、映画は意外な展開を見せます。
そして最後は何と人情ものになるのですが、後半の展開がスムーズに行っているので、きちんと着地しています。
ここいら辺、そんじゃそこらのコワッパと違う年季の入った監督ならではです。
ブルース・ウィリスはお腹が出た足の悪い刑事を演じていて、生やした口髭も目先が変わって良い。
モス・デフもチンピラ風情、でも悪い人間じゃないのが伝わる好演。
デヴィッド・モースも血の通った悪徳刑事も良かった。
単なるドンパチアクションでなく、こういう手があったかと楽しませるB級アクション映画としてお薦めです。
そう、飽くまでもB級。
その小ぶりが良いのです。