Lady in the Water
本日最終日ですから、劇場へと急ぎました。
賛否両論・・・どころか、”否”が多数の感がある、M・ナイト・シャマランの新作『レディ・イン・ザ・ウォーター』を観に行って来ました。
シャマラン、やっちまったか。
遂にやっちまったか。
いやあのね、前作『ヴィレッジ』も「やっちまった」感があったのですが、本作は「遂に、遂に、やっちまったか」感がびしばし伝わって来ます。
それはシャマラン自身の大幅な出演時間増に象徴されるように、元々あったナルシシズムここに極まれり、でも観客は置いてけぼり、なのです。
いや、良い場面もあるのです。
ご贔屓ポール・ジアマッティが泣きながら家族への思いを吐露するところなぞ、胸に来るものがあります。
水の妖精役ブライス・ダラス・ハワードも頑張っているし。
というか、それくらいか。
言いたいことは分かるものの。
あとは間抜けな野良犬と野人のCGが出てきて、超ご都合主義的な展開と子供だましの謎解きが進むだけ。
私はすっかりスクリーンから取り残されてしまいました。
これで笑えたりはらはらどきどきさせてくれれば良いものの、本作ではユーモアは全て空振り、サスペンスも殆ど冴えません。
元々は自分の子供向けに作った話を映画化したそうですが、脚本が映画としてこなれていません。
次回に期待しましょうか。
全くもって残念です。