days of cinema, music and food

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The 40 Year Old Virgin: Unrated


ツタヤにて『40歳の童貞男』DVDを借りて見ました。
これ、劇場でもかなり限られた公開なんですよね、日本では。
北米では大ヒットしても、日本での集客を見込めないキャストばかりですから仕方無いか。
渋谷とかだったら行ったのに、としまえんではちょっと遠い。


さて映画は40歳の家電屋店員アンディが実が童貞と知った同僚たちが、何とか初体験させてあげようとすったもんだするのですが、アンディはしっかり者のトリッシュという女性と知り合う、というロマンティック下ネタコメディ。
かなり際どい・・・というか、露骨な台詞や場面が多い映画ですが、「やっぱりセックスは本当に愛し合っている人とでなきゃね」という、意外にも道徳的な内容です。
いや、だから保守的なアメリカで大ヒットしたというのもあるのでしょう。


アンディは40歳で独り者ですからお金もある。
これがいわゆるオタク。
膨大なフィギュアコレクション、大画面テレビにゲーム用の椅子、壁にはエイジアのポスターがフレーム入りで掛けられています(エイジアって、ダメなんだ??)。


でも根は真面目で他人に優しく、女性を敬う気持ちが大きい。
こうなると、やたらと「女とヤれ」とけしかける同僚(悪友)たちの方が、何か間違っているんじゃないか、と思えてきます。


とまぁ、本質的なテーマはマジメであっても、そこはコメディ。
かなり笑える場面も多い。
特に毛深いアンディをモテ身体にしようと、日系エステに連れて行って脱毛する場面が強烈に痛そうで可笑しい。
特典映像見ていたら、あれはメイクとか特撮でなく、本当にやっているんですね。


主演のスティーヴ・カレルも良いけど、相手役キャサリン・キーナーの起用は大成功。
彼女のシリアスな存在が、映画に現実味をもたらしています。


それにしても、エリザベス・バンクスがあんな役をやるとは・・・と思ったりして。


劇場版は116分に対して、国内盤DVDは133分の延長版のみリリース。
面白いのですが、ちと冗長とも取れます。
出来れば劇場版も観たいけど、この延長版も際どいけど最高に可笑しい場面もあるので、捨て難いかな。


40歳の童貞男 [DVD]

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