days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

エジプト旅行記その2(ギザ)


早朝5時に起こされると、窓の外に見えるのはギザの3大ピラミッド。
と言っても、見えるのは世界最大のピラミッドであるクフ王のもの(トップ写真左手)と、2番目に大きいカフラー王のピラミッド(同右手)の2つだけですが。
いきなりエジプトに来た実感が沸き、目が覚めます。


旅行の楽しみはホテルでの食事にもあります。
ビュッフェ形式の朝食は、昨日は機内食エジプト航空のは美味しかった)を取り過ぎたので少し控え目に。

パンケーキやソーセージ、スクランブルエッグなんか食べていて、高カロリー気味ですが。


専用バスに乗り、いよいよ3大ピラミッドへ出発。
当日は曇天で、気温は摂氏10度ちょっとでしょうか。
結構寒いです。
が、バスの車窓から近付くピラミッドに期待も膨らみます。


ツアーのガイドは現地エジプト人のアフマド・フセインさん。
今回のツアー大当たりの要因の1つは、アフマドさんことハマちゃんにもよります。
とにかく日本語がぺらぺら。
冗談や駄洒落も日本語で連発しますが、敬語なんてそこいらの日本人よりもしっかりしています。
大学も日本語学科ということで、日本語の読み書きもOKです。


エジプトの産業ナンバー1は観光(ナンバー2が石油)。
ガイドは国家資格だそうです。
本人は元より肉親まで犯罪歴が無いか調査され、試験に通った人のみガイドになれるという。
国がどれだけ観光を重要視しているかの表れでもありますね。
実際、ハマちゃんの豊かな語彙だけではなく、その知識量にも圧倒されます。
10年以上もガイドをやっているので当然と言えば当然ですが、それでも丁寧で分かり易い説明や、質問にもきちんと答えてくれるなど、エジプトのガイドのレベルの高さが伺えます。
無論、皆が皆、ハマちゃんのようではないでしょうけれども、今回のツアーを楽しく過ごせたのもハマちゃんのお陰なのは確か。
ツアーは知識豊かなガイドから色々と教わることが出来る楽しみもあるのですね。


閑話休題
クフ王ピラミッドのふもとでハマちゃんの解説を聞き、間近の巨大建造物に圧倒されます。
よくぞこれだけのものを作り上げたな、と。
太古の人間の知恵と努力を想像すると、余計に圧倒されます。


クフ王のピラミッド内部に入れますが、人数制限があるので、現地旅行会社の方が朝から並んで入場券を買っておいてくれます。
これも個人旅行だったら大変だったことでしょう。
内部は撮影禁止なのでカメラを預けてからの入場です。
狭く急な坂道を登ると身体がぽかぽかしてきます。
年寄りにはつらそう。
しかも内部は温度も高め。
真夏は外気が摂氏40℃くらいになるそうなので、この内部たるやもっと温度が上がることでしょう。
真冬で良かったと常々思いました。
ようやく最深部である「王の間」に辿り着くと、隅近くに石棺があるだけのガランとした部屋でやや拍子抜け。
しかし上下左右、全て石で覆われた壁面は重々しい。
暗めの照明も迫力を煽ります。
外に出るとひんやりとした空気の美味しいこと!


次に太陽の船博物館で数千年前の木造船に感嘆。
発見時は地中でバラバラだったものを組み立てたそうですが、古い木なのにここまで綺麗に残っているとは。
湿気の多い日本だったら腐っていた筈です。


今度はバスでスフィンクスまで移動。

首が補修されているのを見て、砂風の影響で首がけずれてもげそうなので修理したと、20年以上前に新聞で読んだのを思い出しました。
スフィンクスが見ている、ケンタッキーフライドチキン(エジプトで人気だそうです)とピザハットの写真もぱちり。


首から下部分、つまりライオンの身体部分は相当デティールが失われてしまっているのが残念でした。
またあごひげは大英博物館にあるのですよね。
返還するようイギリス政府に求めているとハマちゃんが解説してくれていましたが、残念ながらその望みは殆ど無いでしょう。
大英博物館は世界各国からの略奪品が多くを占めます。
1つ返還したら、その他も返さなくてはいけなくなりそうですからね。


ここまでがようやく午前の部。
ツアーはやはり忙しいのですね。
昼食はギザのエジプト料理店クリスト(Christ)にて。
パンやエジプシャンサラダ、ピラフ、イカフライ、海老、バナナ、コーヒーなどを頂きました。
焼き立てパンは膨らんでいますが、中は空洞。
ピタのように開き、中にソラマメの揚げ団子、胡麻ペーストを入れて食べると美味!

この食べ方はハマちゃんのお薦め。
さすが現地の方のお薦めは信用出来ます。


この昼食で、他のお客さんと軽く知り合いになれました。
なるほど、ツアーとはこんな感じなのですね。


本来ならば、午後はモハメド・アリ・モスクに行く予定でしたがNGになり、後日に変更。
ホテルに戻って自由行動となりました。
疲れもあったので夕食まで一眠りです。


夕食はホテル内でビュッフェ。
生野菜は胃をやられる旅行者が多いので敬遠し、火が通った野菜、肉、じゃが芋、パスタ(その場でシェフが作ってくれます)などを頂きました。


パスタとスープ


デザート各種


またしても食べ過ぎたかも。
この日の夕食はH出さん&T橋さんの女性お二方とご一緒させて頂きました。
お2人で旅行をするようになって随分と経つそうで、旅だけでなく人生そのものを楽しんでいる様子が伺えて素敵です。
お話を伺いながら、そうか、人生も旅の1つだよな、などと勝手に思ってしまいました。


レストランを出ると、ロビーではバンドによる生演奏が。
まだ残っているクリスマス・ツリーやイルミネーションも煌びやかでした。

翌日の結婚式を控えているようで、至るところに飾りがありました。