days of cinema, music and food

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Dreamgirls


ドリームガールズ』を観て来ました。
製作時は前評判がえらい高かったのですが、本国での公開直前になってやや下降気味、蓋を開けてみればまぁまぁの出来という評判でした。


そこそこの期待を持って実際に観てみると、個人的にはかなり好きです。
というか大好きです。
ダイアナ・ロスシュープリームスの栄枯盛衰を模したテンポの速い展開に乗って、モータウンサウンド風の曲が全編に渡って流れ、達者な役者たちの熱唱に痺れました。
鑑賞中は足でリズムを取ってしまいます。


話題のジェニファー・ハドソンは確かに歌唱力満点ですが、全て熱唱系でしたので、ちと私には濃すぎました。
それよりも、いやいやエディ・マーフィには驚きました。
ここまで歌が上手いとは。
もっともっと聴きたいと思いました。
ソウルフルで熱唱しているけれども、適度な軽やか。
どこかゆとりを感じさせる。
何曲も歌っていますが、あと1曲ぐらい・・・と感じました。


ビヨンセ・ノウルズは「個性も深みも無い」歌姫役という凄い役ですが、ジェニファー・ハドソンは栄光目前で挫折するし、人気凋落のスター役がエディ・マーフィという、随分と辛らつなキャスティングに、ビル・コンドンの皮肉を感じました。


ビル・コンドンは『ゴッド・アンド・モンスター』、『シカゴ』(脚本だけですが)、『愛についてのキンゼイ・レポート』という秀作を放っています。
それら諸作に比べて奥行きは浅いのですが、娯楽映画としては満点に近い出来映え。
パラマウント映画か、Blu-ray DiscHD DVDのどちらでもリリースされるな・・・などと、画面と音楽に乗っている間に、捕らぬ狸のなんとやら状態でした。


先に鑑賞していた友人の夫さんは、サラウンドについて苦言を言っていたそうですが、確かにフロントばかりでサラウンドは殆どしていなかったのは事実です、はい。


Dreamgirls (2006) (Coll)

Dreamgirls (2006) (Coll)


劇中で流れた歌曲の殆どが網羅されています。
音質もクリア。
さぁ、これで劇場の熱気を再体験しましょう。