コン太と最後の小旅行
平成元年製ホンダ・コンチェルトのコン太と、お別れすることになりました。
1997年5月下旬からの付き合いですから、9年9ヶ月もの間乗っていたことになります。
今時珍しいフェンダーミラー、マニュアル車のコン太は、私にとってすっかり運転のし易い車となっているのです。
彼への感謝の気持ちを込めて、出会った栃木県小山市まで出掛けることになりました。
1997年5月から翌年1月まで、前の会社の小山支社に勤務していた私にとって、前の会社の上司であったK山さんからの贈り物であるコン太への思い入れは強いのです。
寒い朝、首都高を通って東北道を進み、佐野藤岡インターで降りて国道を進むと、懐かしい小山市がありました。
1998年1月以来ですから、9年ぶりです。
朝いきなり決まった小旅行ですので、現地の友人の連絡先も持たなかったのはちょっと失敗したかも。
アパートの1階にあったピザ屋は無くなり、私が住んでいた部屋は(当然ながら)誰か知らない人が住んでいます。
ですが懐かしいスーパーや店、前に住んでいたアパート「パセオing」の前に佇むと、何とも言えない感慨が沸いてきます。
近くのクリーニング屋もそのまま。
余計な一言が多い、無愛想なおばさんも居ました。
肉屋もそのままありましたが、スーパー「うおとみパワーセンター」は別の名前になっていました。
帰宅すると暗くなっていました。
総走行距離は9万3千キロです。
コン太、色々な思い出を作ってくれて、今まで本当にありがとう。
モノにしか過ぎない、たかが車に感謝をするのも変な話ではありますが、私にとってはそうは簡単な話ではありません。
やはり、ありがとうと言いたいのです。