days of cinema, music and food

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Deja Vu

ジェリー・ブラッカイマー印のトニー・スコットデンゼル・ワシントンの新作『デジャヴ』を観て来ました。
公開初日の昼の回、シネコンは6割の入りでした。


導入部の大量テロ場面の緊迫感からしトニー・スコットの演出は好調です。
その後のデンゼル・ワシントン演ずるATF捜査官の緻密な探偵振りも楽しめますが、映画はかなり捻りを効かせる展開となるます。
過去を映像として再現する装置なるものが登場し、そこからかなり破天荒な筋立て。
脚本は相当に強引で粗っぽいのですが、場面場面や迫力ある展開で見せていくので、映画としては面白い。
中盤にあるカーチェイスの趣向など初めてお目に掛かるアイディアも秀逸でした。


トニー・スコットはこういった映画では兄貴よりも腕前は上ですね(兄貴のリドリー・スコットは撮らないだろうけど)。


映画は序盤で死体として発見された娘が事件の鍵を握っているとして、過去の再現映像に登場するのですが、そのヒロインを演ずるポーラ・パットンは魅力的。
ルックスだけの存在ではなく、表情豊かで生活感もある。
ちょっと気になるスターの登場です。


突っ込みどころも多いし、納得出来ない箇所も多いのですが、質の落ちる映画が多いブラッカイマー作品としては中々楽しませてもらえたSFスリラーでした。


それにしても、ヴァル・キルマーの太りっぷりにはびっくりでした。