days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Blood Diamond


昨日は六本木のTOHOシネマにて『ブラッド・ダイヤモンド』を鑑賞しました。
スクリーンは7番。
大きいスクリーンは誠結構ですが、横気味の座席からだと斜めになってしまうのが残念。
しかしこのようなドンパチ派手なアクション大作に相応しい音響設備は魅力的です。


紛争で混迷する1990年代のアフリカはシエラレオネ共和国を舞台に、非情な元傭兵にして違法ダイヤの密輸人レオナルド・ディカプリオと、反政府軍に捕まりダイヤ採掘で強制労働させられるジャイモン・フンスー、そしてジャーナリストであるジェニファー・コネリーが織り成すドラマ。
そして武装勢力の資金源が虐殺と圧制の元で採掘されたダイヤであることを告発する社会派映画。


というよりも、この映画は社会派ネタを用いた娯楽冒険アクション映画として観るのが、正しい向き合い方でしょう。
僕もこの映画までは違法ダイヤのことを知りませんでした。
その点で大いに意義のある映画だと思います。


それでも監督エドワード・ズウィックの前作『ラスト サムライ』同様に、現地人に強く共感した主人公が最後に共に立ち上がるくだりなど娯楽映画の定番的展開です。
迫力満点の市街戦やジャングルでの戦いなども、この手のアクション映画としては水準以上です。
人間ドラマとしてはやや薄味。
俳優たちは熱演していますが、派手でスリリングなアクション冒険活劇の陰に隠れがちです。


この映画でアカデミー賞にノミネートされたレオとジャイモンは中々良かったけれども、レオは『ディパーテッド』の方が良かったかな。
ご贔屓ジェニファー・コネリーは知的で素敵だったのはもちろんです。


過剰な期待を持たなければ、かなり楽しめる力作と申しておきましょう。