days of cinema, music and food

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An Incovenient Truth


六本木ヒルズにて『不都合な真実』を鑑賞しました。
今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリ賞受賞作でもあります。
2000年のアメリカ大統領選でブッシュに破れ、その後環境活動家となったアル・ゴアの姿を追う、話題のドキュメンタリです。


・・・と思っていたら、アル・ゴア先生の講演内容が殆どを占める映画でした。
合間に講演活動で飛び回る姿や、生い立ち、環境問題に興味を抱くようになったきっかけなどを挿入していますが、基本は講演採録といった趣きです。
ですからドキュメンタリとしての完成度は疑問符が付きますが、これはこれで十分に面白い。


千回とも数百回とも講演しているだけあって、話術も巧みだし平易。
聴衆に環境問題に対する興味を向けさ、危機感を持たせるのに大いに効果があります。


筋金入りの環境保護活動家とは知っていましたが、ここまでプロフェッショナルだとは思いもしませんでした。
その意味ではゴア・プロモーション映画と陰口を叩かる可能性もあります。
もっと突っ込んでも良いところもあったように思えましたが、これはこれで十分にアリな映画。


個人的には『デイ・アフター・トゥモロー』と双璧の環境保護映画だと思いました。
いや、あの映画は出来や内容の信憑度はともかく、環境問題に注意を向けさせる点では評価出来ると思っているのです。


こちらは是非、多くの人に観て頂きたい作品です。


不都合な真実

不都合な真実