days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Music and Lyrics


昨日はオープンしたばかりのノースポート・モールに行きました。
そこに出来たシネコンワーナー・マイカル・シネマズ港北ニュータウンにて映画鑑賞。
初日ということもあって一律1,000円なのは有難い。
そこで2本観ることにしました。


1本目は『ラブソングができるまで』。
ヒュー・グラントドリュー・バリモア主演のロマンティック・コメディです。


映画の冒頭はいかにも1980年代MTV。
これが大爆笑もの。
デュラン・デュランワム!、あるいはA-HAなんかのイメージでしょうか。
バンド・メンバーのヘアスタイルやファッション、意味の無いドラマ仕立てや編集など、当時のクリップにそっくり。
1980年代ポピュラー音楽をリアルタイムに楽しんでいた方としては、可笑しさと懐かしさが団子になってやって来ます。


その曲、原題は『PoP Goes My Heart』なのですが、字幕ではご丁寧にもその曲名が当時流行っていた邦題付き。
その名も『恋は突然に』。
こういうくすぐりネタも良いのです。


ヒュー様はすっかりこのジャンルでお馴染みになりましたね。
20年前の英国貴公子のイメージはどこへやら、笑い為ならなりふり構わずなのが可笑しい。
1980年代の英国ロック・グループ(その名もPoP)で、2人いるリード・ヴォーカルの方の、売れなかった方というのが笑えます。


さて映画はオーソドックスなコメディで、もう少しはじけるなり意外性があっても良かったかも知れません。
ですが安心して観られるのも確か。
それに音楽業界を舞台にしているだけあって歌唱場面が多く、楽しめます。
先に書いた『恋は突然に』もメロディが覚えやすく、中々の佳曲。
ヒュー・グラントのヴォーカルもプロっぽく、サマになっていました。


この映画、ドリュー・バリモアも個性が出ていて良かったけれども、ヒュー・グラントの映画ですね。
歌にピアノに腰振りダンスにと大活躍。
映画が終わってからも、『恋は突然に』が耳に付いて離れませン。


サントラCDも楽しめそうですね。

オリジナル・サウンドトラック ラブソングができるまで

オリジナル・サウンドトラック ラブソングができるまで


Amazonさんのリンク先で、この映画の原作が永井豪と知りました・・・

永井豪の原作、テレビ放映のアニメーション版としてファンを増やしてきた主人公は、日本のコミックヒーローのなかでもダークさが際立っており、そこが最大の魅力だった。これが遺作となった那須博之監督による実写化は、アニメ版ではなく原作に基づいている。両親を亡くして牧村家で暮らす不動明は、親友である飛鳥了の父が死んだことがきっかけとなり、デーモン(悪魔)と合体してしまう。デビルマンに変身する明だが、他のデーモンとは違って彼には人間の心が宿ったままとなり、その葛藤を抱えながら、彼は人間とデーモン一族の激しい戦いに巻き込まれていく。
不動明飛鳥了を双子のイケメン兄弟、伊崎央登伊崎右典が演じることで、妖しげな世界観は強調された。冨永愛がその美しさを強調して表現する妖鳥シレーヌも含め、キャスティング自体は悪くない。ただ残念なのは、演技力が伴っていないこと。夫婦役の宇崎竜童、阿木耀子に至っては、もう少しがんばってもらわないと…。原作の持つ哲学的でミステリアスな世界を表現するには、みな力不足なのだ。映像は、この手の日本映画のなかでは合格点か。変身やバトルシーンのVFXは、スケール感にやや欠けるものの、チープさは感じさせない。デビルマンのファンにとっては、突っ込みを入れながら観るという楽しみは残されている。(斉藤博昭)