days of cinema, music and food

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Battlestar Galactica


正確には「映画」ではありませんが。(←本記事カテゴリを「tv」に変更しました)
我慢し切れず、とうとう買ってしまいました。
バトルスター ギャラクティカ』のDVDを。


そう、往年の名作(迷作?)テレビシリーズ『宇宙空母ギャラクティカ』(もしくは『宇宙空母ギャラクチカ』)のリメイク版です。
オリジナル版は毎週日曜の放送を楽しみにしていましたが、当時としては良く出来ていた戦闘場面の特撮(ILMの設備を勝手に使ったのでジョン・ダイクストラジョージ・ルーカスの怒りを買い、ILMをクビになりました)も、毎回フィルムの使い回しでちょっと子供心ながらガッカリでしたが・・・。
でもプラモデルを幾つも買ってちゃんと汚し塗装をしたり、かなり良い思い出のある作品です。


本作は2003年にSci-Fiチャンネルにて二夜連続で放送されたもの。
これが大好評だったので翌2004年からシリーズ化され、今に至っています。


遥か遠未来。
人類は13のコロニーを作り上げていた。
人類が作り上げた機械サイロンとの戦争があったが、50年前に終結
その後サイロンは音沙汰すら無かった。
戦争当時に活躍した宇宙空母ギャラクティカは現役を退き、博物館となることに決まっていた。
艦長アダマ(エドワード・ジェームズ・オルモス)の退官式典の最中、突如サイロンは全てのコロニーに襲撃を掛けてくる。
わずか数万人となった人類は、ギャラクティカを中心とした船団を作り、伝説の惑星地球へと向かうこととなる。
サイロンの執拗な追撃をかわしながら、苦難の旅が続く。


というのが本作のプロット。


このリメイク版、出来が良いとは聞いていましたが、予想以上に良くてびっくりしました。


サイロンが人類の創造物で、しかも人間そっくりのセクシー美女だったり、エースで女たらしだったスターバックが白人女性になったり、黒人男性のブーマーが韓国系美女だったり、人類をサイロンに売った男バルター博士が女たらしの若い男になっていたりで、かなり変更されていましたが、これは良い結果でした。
主人公は男性で、女性は単なる脇役だったオリジナル版とはかなり違う雰囲気です。
シリアスでハードなドラマ/雰囲気や手持ち撮影など、リアリズム重視の作りが素晴らしい。


サイロン攻撃までの1時間は人物紹介重視で少々お尻がむずむずしますが、それ以降は怒涛の展開で魅入ってします。
親と子の確執。
数万の命を救う為に、数千の命を見捨てなければならない苦汁の決断。
派手な戦闘場面よりもドラマ展開重視の作りです。
いや、これだけ濃密な作りならば毎週見てしまうのではないでしょうか。


アダマ役エドワード・ジェームズ・オルモスと末期癌の大統領役メアリー・マクドネルは、さすがに上手いです。
若手も皆熱演していますが、彼ら2人の演技の前ではやはりまだまだ。
この作品の重厚さにヴェテランが貢献しているのは間違いありません。


バルター博士を誘惑するセクシー・サイロン美女役のトリシア・ヘルファーには、どうしても目が行ってしまいますが(^^;


セットも豪華だし、特撮は殆どCGになっていますが、どちらも劇場用映画にひけを取らない出来栄え。
140インチの画面で鑑賞しましたが、全く問題無いクオリティの特撮とセットには驚いてしまいます(ただ残念なことに、DVDとしての画質は余り良くなく、それとテレビドラマだけあって音響効果にはお金を掛けられなかったようですが)。
戦闘場面はスリリング、ここでも急激なパンやズーム、ブレなど、手持ち撮影を徹底して意識しています。
音楽も和太鼓中心の地味なもの。
高揚感は余り無くとも手に汗握ります。


お気に入りだったオリジナル版のテーマ曲は、退官式典でイントロが流れるのみ。
そこは少々残念ですが、船団場面ではオリジナル版みたいなボロ貨物船がカメラの前を横切ったりします。
植物を保存している宇宙船は名作SF『サイレント・ランニング』のヴァリーフォージ号そっくりなのも嬉しい。


ラストは結構ショッキング。
ええっ、この後はどうなるの!?


これは毎週観たくなってしまいます。


でも残念。
日本ではこのスペシャル版しか観られません。
シリーズはテレビ放送も未放送、パッケージは未発売。
北米では発売されているし、来年からの新シリーズ放送も決定されているというのに。


うーん、日本でも何とかDVDボックスを発売してくれないでしょうか。
聞くところによると、このスペシャル版の売れ行きが芳しくなかった為に、シリーズ日本版が出ていないとか。
この質ならば人気も出ると思うのですけれどもねぇ。
出たら買うので、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン!!、お願いします。


新展開によりこの項続きます


公式サイト:http://www.scifi.com/battlestar/


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