days of cinema, music and food

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Harry Potter and the Order of the Phoenix


金曜初日の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』レイトショーに出掛けました。
近所のシネコン最大の劇場は、30人くらいの入り。
金曜初日はちゃんと定着するのかなぁ。


さて映画は、いつものように新学期から1年の終わりまでを描いています。
物語だけでなく、映画の雰囲気はすっかり闇に覆われていて、その中心はハリーの孤独感にあります。
ダニエル・ラドクリフ以下みんなすっかり成長しましたが、ラドクリフ君の闇の演技もすっかり板に付いたもの。
青白い顔で血管がちぎれる程の大熱演。
かなり強烈です。


強烈と言えば、ドローレス・アンブリッジ先生役のイメルダ・スタウントン
すっかり大作ホラー映画と化した本編にて、コミカルかつ憎々しい役で一番目立っていると言っても過言ではありません。
他のレギュラー陣、ゲイリー・オールドマンアラン・リックマンデヴィッド・シューリスマギー・スミスマイケル・ガンボンなんかを食っています。
それにしてもエマ・トンプソンなんかどうでも良い役だし、ハグリット役ロビー・コルトレーンも出番が少なく、初登場のヘレナ・ボナム・カーターも出番が少ない。
これだけの名優を揃えながらも使い切れていないというのも、何とも贅沢な話です。


思春期を迎えて内省的になったハリーの、大人への成長の恐怖を描いたとも取れるこの映画。
ウィーズリー兄弟大活躍という嬉しいご褒美もあるものの(ここでかろうじて楽しい学園ものとして及第点)、もはや子供向け映画ではありません。
終盤のレイフ・ファインズ登場のくだり等、子供が夢に見そうな仕上がりです。