days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

靴磨きから見えてくるもの


久々に靴の手入れをしました。
それも一度に8足。
内2足はスエードなのでブラッシング→スプレー→ブラッシングで済みますが、残り6足は全てクリーニング→靴クリーム塗り→磨き込み。
結構な手間が掛かります。
それでも「足元を見る」とは言ったもの。
小汚い靴はいけません。
ここは楽しみながら磨きましょう。


たまたま買った雑誌に「5分でできるシューケアテクニック」なる記事が載っていましたので、それを見ながらやってみました。
5分では終わりません。


クリーナーでの汚れ落としが、プロだと両足で1分(プロは水を使っていました)。
私がやると片足で1分。
靴クリーム塗布がプロだと両足で2分。
私だと片足2分。


クリームの塗り過ぎはよくないというのは知っていましたが、この記事のプロは「小指の先にのる程度」。
塗り過ぎは革の呼吸を妨げますからね。
ですから少量のクリームをゆっくりのばすとなると、時間が掛かります。
おまけに先日購入した靴メダリオン(飾り穴)があるので、そこのほこりを落としたり、入り込んだ余分なクリームをブラシで綺麗にしたり。
まぁメダリオンが少ない靴でしたので、まぁ良しとしますか。


結論。
当たり前ですがプロには敵いません。


しかし玄関に陣取って靴磨きに集中するのは楽しい。
汚れを見つけてブラシで落としたり、クリームをむら無く薄くのばしたり。
革底の靴はミンクオイルを塗ってから、防水スプレーを吹き付けます。
只でさえ滑りやすい革底靴も、これで余計に滑りやすくなるなぁ、などと思いながら。
私にとっては、かつて好きだった戦車のプラモデルの塗装や、組み立てと同じなのです。
それに何より、一番最後にブラッシングすると靴が光ってくるのが楽しい。
これを見たいがために靴磨きをするようなものです。


因みに最後の磨きは、私的にはプラモデル的にはウェザリング(汚し)と同等となっています。
「磨き」と「汚し」が同じ扱いというのは、こうしてみると面白い。


今日手入れをした靴からも、自分の好みが閲覧出来て我ながら興味深かったです。
会社用の靴はシンプルな内羽根タイプが好きだったのは知りませんでした。
ストレートチップ系が好きなのは自覚していましたが。


それにしても。
こうして一度に色々な靴を手入れすると、やはり靴は値段によって全然作りが違うのがよく分かります。
それなりの値段のものは、靴底と本体部分の合わせ目もしっかりしています。
こういう靴は底が駄目になったら店に持って行って張替えてもらえば良いのですし。
長い目で見れば安い靴よりもコストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。


いやいや、安いのが悪いと言っているのではありません。
実際、値段が1万5千円くらいの雨にも強くて蒸れにも強い靴は、私の足にぴったりと合ってくれて快適です。
雨天時に革底の靴を履いて出社する気にはなれませんし。
ゴム底の革靴も貴重な戦力として重宝しています。


ですから値段に関係無く、ひたすら磨くのも楽しい。
長持ちしてくれよと思いながら、傷を隠すようにクリームを塗るのであります。