days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Flushed Away


機内上映で『俺たちフィギュアスケーター』の次に観た、『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』(2006)のご紹介。
クレイアニメで有名なイギリスのアードマン・スタジオと、アメリカのドリームワークスが組んだ第2弾は、アードマン初のフルCGアニメです。
これも吹き替え版での鑑賞でした。


フルCGでもキャラの顔立ちはいつも通り。
主な登場人物はネズミとカエルなのですが、特にネズミたちの顔立ちは「あぁ、アードマンだなぁ」と安心してしまいます。


気弱な主人公のロディ。
勝気でメカに強いヒロインのリタ。
ロディの部屋を乗っ取ってしまうだらしないシド。
町を牛耳るカエルのボス、トード。
その親戚で殺し屋のル・フログ。
皆、個性的で面白い。


原語版はヒュー・ジャックマンケイト・ウィンスレットイアン・マッケランジャン・レノアンディ・サーキスらが演じていて、うーん、さすがにこれは字幕で観たかった。
ロディが歌を披露する場面もあって、ヒュー・ジャックマンの歌声を聴きたかったですしね。


映画はスリルとアクション、ギャグがたくさん。
しかしながらアードマンらしい、如何にも英国人気質ののんびりしたところが無くなり、テンポはアメリカ映画そのもの。
そう、ドリームワークスと初めて組んだ『チキンラン』の、さらなるアップテンポ版といった赴きなのです。
これはこれで面白いし良く出来ていますが、逆にどこか物足りなくなります。
本作も、この後の『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』も、高額な製作費を掛けたにも関わらず費用を回収出来ず、アードマンとドリームワークスは契約を解消する訳ですが、お金の問題だけではなく、クリエイティヴ面での意見の相違も大きかったのではないでしょうか。


それにしても面白い映画なのに、何で劇場公開してくれなうのでしょうか。
日本でも配給元のアスミックは、チラシなんぞも作っていたのに、何で公開をとめてしまっているのだか。
タイミングを見計らっているとか?(何の?)


今気付きましたが、これの前に観た『Blades of Glory』とドリームワークス立て続けの鑑賞ですね。