days of cinema, music and food

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Ocean's Thirteen


オーシャンズ13』の鑑賞です。
このシリーズ、全て劇場で観ていますが、1作目はかなり面白く、2作目は観ている間はそこそこ楽しめるものの、キレが無くなっていました。
仲間内で楽しんでいて、それを観させられているだけの映画でした。
但し拾い物はヴァンサン・カッセルの悪党振り。
これは中々の見ものでした。


さて3作目は仲間のエリオット・グールドアル・パチーノにこっぴどく裏切られたので、その仇を討とうというもの。
アル・パチーノドナルド・トランプのようなアヤしいヘアスタイルや、大袈裟な演技が、このシリーズの悪役に相応しい。


内容も楽しく、笑える場面も多く、2作目もよりも遥かに楽しめました。
ゴージャスさではシリーズ最高でしょう。
ラスヴェガスの高級ホテルを舞台にしていることもあって、見た目も派手。
脚本もしっかりしていて、内輪だけの楽しみだった前作とはかなり違う、観客を意識したものとなっています。
娯楽映画はこうでなくては。


ジョージ・クルーニーの頼もしいオーシャン以下、御馴染みレギュラー・メンバーの顔を見るのも楽しい。
マット・デイモンなんて今や一本立ちしたスターなのに、このシリーズの中では未だに半人前扱いですからね。
皆が座って食べているのに、彼だけ立たされているし(笑)。


不満はヴァンサン・カッセルの扱い。
意味ありげにチラチラ登場するものだから、いつかその内に大見得切って派手な活躍をしてくれるのではと期待していたのに、あれだけは無いでしょう。
折角の素材を使いこなせなかったうらみが残ります。


そんな不満はあるものの、全体的には楽しめました。
シリーズはこれで打ち止め、などという話もありますが、そうだとしても今まで楽しませてくれてありがとう、です。
こういった往年のハリウッド映画の雰囲気を持った映画は、そうは無い昨今ですから。