days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Resident Evil: Extinction


人気ゲームの映画化『バイオハザード』シリーズの第3作目、『バイオハザードIII』初日に出掛けました。
大きめのシネコンの小屋は14時半からの回、入りは4割くらいでしょうか。
男連れも目立ったのがこの映画らしいです。


冒頭の意外な展開は導入部としては申し分無く、中々期待させます。
その後のアリス登場からゾンビ犬との闘いは、最近の映画らしく激しく動くショットを細切れに繋いで何が何だか良く分からない映像でガッカリ。
バイオハザードII アポカリプス』の悪夢よまたか、と思い起こさせるのだから。
しかしその後は比較的安心して観ていられるアクション映画となっていて、これはヴェテラン監督ラッセル・マルケイらしいのでしょう。
デヴュー当時の『ハイランダー/悪魔の戦士』とか、かなりこれ見よがしの映像美監督だった彼も、すっかり職人となったようです。


映画としての面白さでは、そもそも出来の良くない『II』より上です。
内容は比較的ゲームに忠実だった前2作に対し、映画独自のSF路線を取りつつあります。
今までは主人公らが置かれた状況をクリアしていく形式の映画、つまりゲームっぽかったのですが、今度は全体に流れがある普通の映画っぽい作りになっています。
これはこれで進化とも言えます。
どっちにしろ、ホラーよりもアクションの強い娯楽映画として割り切れば問題無し。
ゾンビがわらわらと出て来るのを大画面で眺める楽しみもあります。
走る凶悪ゾンビまでが登場するのは最近の『ドーン・オブ・ザ・デッド』を意識した訳でも無いでしょうけれどもね。
いや、やっぱり意識しているのかも。
最近の流行ということで、観客サーヴィスとばかりに入れている可能性があります。
だってポール・W・S・アンダーソンだから(笑)。


でもこの映画、もっと面白くなるのでは、と思ったのも事実。
パワーアップしたアリスことミラ・ジョヴォヴィッチ主演によるSFホラー・アクション・アイドル映画として楽しむのが筋なのでしょう。


脚本をポール・W・S・アンダーソン自身が執筆しているというのに、映画全体のケレン味が無くなったのは、職人監督が担当しているからなのか。
これで完結と言われていましたが、まだまだ続きを作りそうなエンディング。
しかも次回が結構期待させるという意味でも気になるエンディング。
続きを作ってもらいたいなぁ。
『IV』では監督もポール・W・S・アンダーソンに復活してもらいたい、と思ったのでした。


ところで先ほど、テレビで『バイオハザードII アポカリプス』をやっていたけど、テレビ画面の収まりの良さを実感した次第。
大画面では何が起きているのかさっぱり分からなかったアクションも、小さな画面で観ると分かる。
大画面を使いこなせるアクション監督が減った証しをまた観てしまったということです。


それにしてもゴールデンタイムにエロ、グロ満載の映画をまだ観られるとは。
久々のテレビ洋画劇場鑑賞の私にとって、感慨深いものでした。



ところで受けたのがこんな動画。
もしも日本に、バイオハザードが起こったら?(永田町病院篇)


ナルホド、日本の政治は実は既にアンデッド化しているのかも・・・と思ったりして。