days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Slither


川崎のチネチッタまで車を飛ばして観に行って来ましたよ、『スリザー』を。
そう、B級SFホラー映画です、これは。
隕石と共に飛来して来た宇宙ナメクジが動物に寄生(無論、人類も含む)。
寄生されたものは脳を乗っ取られて肉を食らうという映画。


これって、未見だけど1980年代に一部で話題になった『クリープス』?。


そう、1980年代B級SFホラーへのオマージュとも呼べる映画になっているのです。
マイケル・ルーカーが怪演するヒロイン、エリザベス・バンクスの夫は、しまいにはエンパイア・ピクチャーズの傑作『フロム・ビヨンド』の博士そっくりに変身するし、多数の人々を飲み込む様はぐちゃぐちゃホラーの怪作『ソサエティ』みたい。
CGよりも特殊メイク主体の特撮が多いので、余計に80年代風に感じてしまいます。
特にメジャー映画(ユニバーサル)の映画にしては、ぐちゃぐちゃ、ドロドロな描写も多いのも近年では珍しい。


じゃぁオリジナリティは何なのよとなると、これが意外にも恋愛映画になっているという荒技。
要所に笑いも配置して、これが監督デヴューのジェームズ・ガン、なかなかやるなという映画でした。
師匠であるトロマ・ピクチャーズ社長のロイド・カウフマンまでカメオ出演させているし、やはりどこまでも1980年代の映画。


たまにはこういった肩の力が抜けた映画も楽しいものです。
ヘンな気取りも無い分、昨日観たアイ・アム・レジェンド』よりも楽しめました。


ちょっと気になったのはタイラー・ベイツの音楽。
一部アラン・シルヴェストリの『プレデター』と同じフレーズが一回出て来たのですが、「300」での盗作騒動もアメリカで起きたので、気になりますなぁ。