days of cinema, music and food

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Assassin's Creed


ようやっとXbox 360版『アサシン クリード』をクリアしました。
昨年11月末の発売当日にあまぞんさんから到着して即開始したし、中々楽しめましたが、時間が掛かったのはラスト近くのボス2人に少々手こずり、ほったらかしにしていたせいもあります。
それ以外は概ね順調に進めて行けました。


11世紀の十字軍を題材にしたのも面白いし、主人公が伝説のアサシン教団の1人という興味深い設定もさることながら、このゲーム最大の魅力は作りこまれた背景にあります。
アッカ、エルサレム、ダマスカスの三都市を主な舞台にし、そこを縦横無尽に駆け回る爽快感。
ビューポイントなる、高所(大体は塔などの高い建物)をよじ登っての頂上からの眺めは絶景です。
精緻なグラフィックも相まって、登っているときは高所恐怖症の人間にとっては手に汗握ります。
でも頂上に着くと見晴らしの良さもあって爽快感満点。
その後、わらの山に飛び降りるのですが、これもスリルと爽快感があって素晴らしい。
病み付きになります。
こういった演出は上手いと思いました。


グラフィックの細かさとは裏腹に、ゲームとしてはかなり粗さが目立つ作品でもあります。
ゲームの流れも、情報収集などの調査→暗殺の繰り返しでワンパターン。
しかも私のような下手なゲーマーでも、敵を力ずくで倒せます。
そういう意味では、アクションゲームとしては難易度が低いと言えます。
街の人間の台詞や、各都市暗殺支部など、使い回しが目立つのも残念。
都市だけでなく、こういったところも作り込んでもらいたかった。
こうしてみると全体に単調さは否めません。


それでも最後まで面白く遊んでしまったのは、魅力的な都市を動きも含めてカッコ良い主人公(久々にカッコ良いと断言出来ます)を走ったり登らせたりする楽しさにあります。
3部作の始まりということで、ここには続篇を傑作に仕上げるだけの素材が揃っているように思えます。
何年後に出るのか分かりませんが、残り2作には是非とも期待したい。
プロデューサーの美女ジェイド・レイモンドには、この野心3部作の完成を頑張ってもらいたいものです。


それと楽しさの手助けをしてくれたのは、Xboxならではの実績解除にあると思います。
ミッションや何か特定条件をクリアすると、「実績」が解除されていきます。
「何人相手に戦って勝利した」とか「○○暗殺に成功した」とか、予めゲームに用意された条件をクリアしていく、いわゆるやり込み度が分かるもの。
この点でXbox360版はPS3版に勝っているのではないでしょうか。
Xboxの国内での販売状況が厳しい中、こういったXboxならではの楽しさがもっと広まれば良いのに、と思ってしまいます。


そして思ったのは、『ブレードランナー』のような作り込まれた未来都市を舞台にしたゲームも出来るのでは?ということ。
あの薄汚れた魅力的な都市を舞台にしたアクションゲームを誰か作ってもらえないものでしょうか。


レイモンド氏が意識したという『キングダム・オブ・ヘブン』を観直したくなりました。


写真左側は初回特典の『アサシン クリード リファレンスガイド』。
UBIソフトが製作したもので、最初の方のみ攻略ヒントも乗っています。
実際の歴史解説も絡めていて、そういった部分がかなり興味深く読めました。
無論、ジェイド・レイモンドへのインタビュー記事も写真入りで素晴らしいです(この人、アマンダ・ピートにちょっと似ていて、外見は私好みなのです、はい)。


アサシン クリード【CEROレーティング「Z」】 - Xbox360

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キングダム・オブ・ヘブン ディレクターズ・カット (Blu-ray Disc)

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