days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

エル・カステリャーノ@渋谷


むらむらと美味しく、しかも行ったことの無い店に行きたい気持ちが沸き起こりました。
明日のディナーはイタリアンだし・・・と、急遽宮益坂にある老舗エル・カステリャーノに。
夕方15時半くらいに電話を入れると、18時の開店から既に満席とか。
しかしカウンターが開いているので、19時半くらいからテーブルが開いたら移動ということになりました。


小ぢんまりとした店内は、30人で満席なのでは。
店員は1人が日本人、2人がスペイン人。
コックは厨房に2人いらっしゃいました(1人は日本人のようです)。


車で行ったので、残念ながらワインもサングリアもシェリーも飲めません。
ガス入りミネラルウォーターで料理を頂きます。


まずはイベリコ生ハム(トップ写真)。
これだけ美味しい生ハムは久々な気分。
専用の台に固定された脚を、お店の方がカットしてくれるもの。
スペインで食べたときのように、厚切りの小さ目の大きさで出してくれました。
フランスパンと生ハムの塩気が合うんですよねぇ。


豚の血入り腸詰。

熱々の小さな鉄鍋に入って出て来ました。
断面も黒いのですが、お米が入っていて、ちょっとスパイシー。
見掛けほどにこってりではなく、味はあっさりで優しい。
これまたパンが進みます。


マッシュルーム。

これも小さな鉄鍋に入っていました。
あっさりとした味で、これまた優しい味。
ここのお店の料理は、毎日食べても飽きが来ないかも知れませんね。
パンをスープに浸して食べましょう。


ガスパチョ

ビネガーをたっぷり入れているのでしょう。
かなり酸味があって私は好きです。
浮き身にゆで卵の微塵切りが入っているのは珍しいのではないでしょうか。
さらさらしているので、パンは余り入っていないのかも。
夏のスープはこれですよねぇ。


本当はニンニクのスープを注文したかったのですが、冬限定とか。
熱々のお皿にパンと落とした卵が入ったものなのかな。
冬にも来なくては。


バレンシア風パエリア。

外で食べるパエリアはカリカリとしたお米の食感が多いのですが、ここのは水気が多いタイプ。
でもおこげは出来ているし、味もしっかりとダシを吸っていて美味しい。
具はイカ、浅利、ムール貝、インゲン、チキン、海老など。
皮剥き赤ピーマンがぱらぱらと散らされていて、見た目も鮮やかです。


わずか1時間ちょっとの滞在でしたが、美味しく堪能しました。
お店の雰囲気もとても良く、6人家族連れが2組、友達連ればかり。
カップルは他に居ませんでした。
地元密着型なのかも知れませんね。
スペインでのレストランは、そんなところが多かったので、本場を思い出します。
食事とお酒は、気の合った大勢の仲間でわいわい取るのが美味しいですからね。


名物というスペイン人オーナーの姿は見掛けなかったのが少々残念。
生演奏の日もあるとのことですので、その日を狙うのも良いかも。


店を出るときに写真を撮っていたご家族があったので、「撮りましょうか?」と申し出てパチリ。
去り際にお父さんから「良い週末を!」という声が出たので、こちらも「良い週末を!」。
そんなやり取りも自然に出てしまう、ここは素敵なお店なのです。