days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

L'EROE OVEST(レロエ オヴェスト)@あざみ野


いつぞやは飛び込みランチに失敗し、先週末は飛び込みディナーに失敗。
予約をしてようやく入れたお店であります。


18時からの予約で行くと、玄関先には既に予約で満席の断り書きがありました。
人気ですなぁ。
店内はヒロを思い出すオープンキッチン。
オーナーシェフを筆頭に、皆さん忙しそうです。
席は20席くらいでしょうか。
コースは4種類あったので、8,000円のシェフお薦めのコースを頂きました。


まずは前菜。
茹で野菜とアンチョビソース(トップ写真)。
いきなり嬉しいカウンターパンチです。
野菜自体もとても美味しくてびっくりですが、アンチョビとバターのソースも美味!
ソースはこの後に出て来たパンに付けて頂きました。
お皿も油絵用パレットを模した形で楽しい。
子供の頃に油彩画を習っていたことを思い出しました。


前菜その2。

左から、ホタテ・イカ・貝のマリネ、水牛のモッツァレラとアンチョビのブルスケッタ、ニンジンのスープ、鰹のカルパッチョ、鴨のロースト。
どれも月並みですが美味しい。
濃厚なスープ、火の通し方が絶品なロースト。
思わず笑みがこぼれます。


冷前菜のカッペリーニ

セミドライトマト、ホタテ、それにキャビアをあしらっています。
フォークはキンキンに冷していて、心遣いが嬉しい。
量が少ないけれども、味は鮮烈。
塩加減も抜群です。
余ったソースとキャビアは、パンですくって食べましょう。


タイとアスパラ。

魚の下にはポテトを敷いています。
皮はパリパリ、身はほっくり。
ワインも進みます。


タラバガニとイカ墨パスタ。

これも少量ですが美味しい。
残ったオリーヴ油のソースはパンに付けます。
タラバガニとパスタが喧嘩していません。


今日はワインをひと皿ごとにグラスで頂きました。
今のところ、食前酒の後は白4連発。
どれも料理に合ったものをソムリエの方に選択して頂きました。
私が初めての客人とのことでしたので、好みが分からずに緊張したとのこと。
ですが大変楽しませて頂きました。
こういった趣向はパリのリュカ・カルトン以来なのですが、楽しいし美味しいものです。
無論、一皿ごとにグラス1杯というのは、それなりに飲める体質でないと楽しめない訳ですが。
遺伝元である父親に感謝です。


肉と野菜のラヴィオリ空豆のトマトソース。

美味!
普段は空豆の苦味がちょっと苦手なのですが、これは美味しかった。
苦味が無いってどういうことなのでしょうか。
お店の方に訊けば良かったです。


和風テイスト溢れるお皿は、全てオーナーシェフが焼いたものだとか。
個性溢れる皿とイタリアンの融合は、見ていてスリリングでした。
下手すると単なる奇をてらったものになりそうですが、料理の量や気持ち和に傾いている味と融合しています。
見た目も大変楽しめました。


牛テール肉とパッパルデッレ

手打パスタの幅広麺は、食べでがあります。
テール肉のどっしりした味との相性も良い。
赤ワインはきりっとしたものだったと思いますが、その相性も良かったです。


飛騨牛ステーキとフォアグラ、白と緑のアスパラ。

肉は柔らかく、ソースは濃厚。
アスパラ2種はどちらも鮮烈で、肉だけだとこってりしそうなのが、上手くバランスを取っています。
赤ワインは濃厚なもので、こちらも料理と合っていました。
料理は最初から最後まで満足、ワインの選択もお任せで、楽しめました。


デザートはカラメル・アイスとサツマイモ。

エスプレッソと一緒に。
最後はまた、パレット風のお皿と一緒に。
たらふく美味しい料理を頂いてから、最後はさっと甘いもので締めます。


店内は家族連れ、友達連れが殆どでした。
シェフも先週末に予約で一杯なのを気に掛けて下さったようで、こちらこそ恐縮です。
サーヴィスも良かったし、安心して料理を楽しめました。
リピート確実。
近所にこんなに美味しく、楽しめる店があるとは有難いことです。
これはまた、是非通わなくては。