days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

シューフィッターのありがたみ その2


以前ご紹介した新宿高島屋のシューフィッターの雨宮さん。
会社用の革靴を買うことにしたので、またもお世話になることに決めました。
今度は最初から雨宮さん目当てなので、紳士靴売り場に直行です。
しかし、雨宮さんを知ってか知らずか、ライヴァル(?)に取られてしまったので、暫し売り場をうろつきます。
暫くしてライヴァルがお目当ての靴を買って去ったようなので、試し履きした靴箱を片付け中で申し訳無いと思いつつ、声を掛けさせて頂きました。


今度の要望は、プレーン・トゥの黒革靴で靴底も革のもの。
このところストレート・チップ系ばかりでしたので、プレーン・トゥも良いかと思ったのです。
国内ものですと値段も手頃ですが、デザインがどうも・・・。
この形だと、既に持っているやはり国内ものとそっくりですし。


日本人の足の形は幅広で甲が高い。
イギリス系のものが結構合う場合が多いんですよ、とは雨宮さん。
私の足を測りながらおっしゃってくれました。
どうやら私の足も、日本人の典型に近いようです。
こういった知識を得られるので、雨宮さんとの会話は楽しい。


前回はイギリス製のグレンソンのストレート・チップでしたが、この日はグレンソン製プレーン・トゥは在庫が無かったようです。
他のメーカー、例えばクロケットジョーンズなぞは幅が細くて、私の足に合わなさそうです。
見栄えだけを考えれば、多少足に合わなくても良いという考えもありましょうが、仕事を快適にしたい私としては、やはり足に合ったものが良い。


イタリアはサントーニのプレーン・トゥに目が行った私。
「うん、これなら丁度良さそうな形ですね」とは雨宮さん。
私の足の大きさと見比べ、足に合ったサイズの在庫を取って来て下さいました。
履いてみるとほぼぴったり。
革も軽くて柔らかく、履き心地も良い。


但し問題点が1つ。
それは左足の小指が少々当たることです。
いや、本当にちょっとなのですが。
しかし靴を買うときの「ちょっと」の違和感は、後々問題の拡大化となりかねません。
それでもこの履き心地は捨てがたい。


少々悩んでいると、雨宮さん曰く
「当たる部分をちょっと外側に出してみましょう」
とおっしゃって、奥に引っ込まれました。
え、売り物を客に合わせて変形させて大丈夫なの?と思っている間に、加工して下さいました。
今度は違和感も無く、心地良い。
無論、これに決めました。


足が右利きの人は、右足を前に出そうとするので左足で踏ん張る。
その為に左足が大きくなるのだそうです。
またも勉強になりました。


昨年、お世話になったことを告げると、最後は名刺も下さいました。
今年もお礼を述べてお店を出ました。
無論、今度の靴も会社用に活躍しています。


繰り返しになりますが、男性の方で新宿高島屋にて靴を買われる機会がありましたら、是非、雨宮さんにお声を掛けられては如何でしょうか。
丁寧な対応と納得の行く説明が受けられると思います。