days of cinema, music and food

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Battlestar Galactica: Season 1 1/2


以前から度々紹介していた『バトルスター ギャラクティカ』改めDVD-VIDEO『GALACTICA/ギャラクティカ』。
シーズン1前半のボックス1を観終わりました。
まだシーズンの残り後半がありますが、今のところ・・・・傑作です。


期待値は元々高かったのですが、ここまで面白いとは。
毎回ではないのですが、傑作エピソードが複数あります。
パワー、テンポ、内容、どれも見応え満点。


今のところ特筆すべきは以前にご紹介したパイロット版(もしくはスペシャル版と言いましょうか)『序章:ジェノサイド(Mini-Series)』、その1年後に放送されたシリーズ第1話『33分の恐怖(33)』、第4話及びその続き第5話である『悔恨の祈り(Act of Contrion)』『帰還不能(You Can't Go Home Now)』。
3時間の序章も含めて全7話しか収録されていないボックスで、これだけ傑作があるとは驚異的ではないでしょうか。
特に『33分の恐怖』は正味45分という放映時間の短さがもどかしくさえある、強烈なサスペンスに彩られた迫力満点の仕上がり。
シーズン初回ということで気合も入って製作されたのでしょうが、いきなりこれだけの質を見せ付けられては、残りも観てしまうのは当然です。


緊張や危機の設定や盛り上げ方も、『24』の余りに場当たり的お子様向けご都合主義にドン引きした私ですが、これは違う。
いちいち緻密で納得の行くものとなっていて、良く出来た脚本に毎回感心してしまいます。
最も、余り書けませんが、とある惑星の廃墟街から見下ろすサイロンズの描写とかは、テレビシリーズっぽい説明調ではありますが・・・。


役者ではやはりアダマ長官役エドワード・ジェームズ・オルモスと大統領役メアリー・マクドネルが素晴らしい演技。
この2人の貫禄と滋味溢れる抑えた演技が作品を締めています。
若手も皆熱演しているのですけれどもね。
美女2人、セクシー路線真っ最中のナンバー・シックス役トリシア・ヘルファーと美女ブーマー役グレイス・パークも良いですが、やはりナンバー・シックスに言い寄られて(?)妄想路線まっしぐらのバルター役ジェームズ・キャリスが可笑しい。
かなり笑えます。


DVDはテレビシリーズということで画質・音質共に余り良くありませんが、北米版は結構な品質だった模様。
ちょっとそこが残念でした。


和太鼓中心の音楽も地味ながら緊張感を盛り上げていますし、高度なCG特撮も素晴らしい出来。
いやいや、これは残りも全部観て、生き残った5万人の人類の行く末を見届けなくては。
続けて何話も観てしまうのが勿体無く、わざと1日1話ずつ丁寧に鑑賞してしまいました。
それくらい、見応えがあったのです。


レンタルも出ているようですので、是非どうぞ。
重量級SFアクション・スリラー・ドラマとして、絶対の超お薦めです。
海外ドラマファン、SFファンは、見逃すと後悔しますよ。