days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

ファ ニエンテ@鷺沼


ちょっとした10周年記念の祝いに、近場のイタリアンにてディナーを取ることになりました。
初めてのお店です。
高層マンションの裏手側に、その小ぶりな店はひっそりと、しかし品良くありました。
18時から予約を取っていたので、開店と同時に店内に案内されます。


店内は大きく2つに分かれていて、入り口近くがトラットリア、奥側がリストランテのようです。
リストランテ側のテーブルに案内されました。


この店はアラカルト、各コースでも注文出来ますが、予算と好み(あるいは苦手)を伝えると、お任せコースも出来るとか。
この日は1人2万円のお任せコースを事前にお願いしていました。
また、赤ワインはボトルで1本、2万円強のものをお願いしました。
食前酒のキール・ロワイヤルなど飲みながら待っていると、出て来ましたよ。


まずは前菜。
桃の冷製スープと、カプレーゼの冷製スープ(トップ写真)。
今は桃が美味しい季節です。
しかしスープとはびっくり。
桃の香りと甘さがありながら、ちゃんとスープになっています。
カプレーゼの冷製スープは、モッツァレラ、トマト、バジルを使っていながら、それらを液状もしくはゲル状にしたもの。
味覚では紛れも無くカプレーゼです。
いきなりの不意打ち&美味。
期待値も跳ね上がります。
白ワインとも合いました。


キスのソテーとレンズマメのペースト。

こんがり焦げ目の付いたキスのさっぱりとした風味と、レンズマメのこってりしたペーストがマッチしています。
白ワインも進みます(2杯目)。


バルサミコの冷製カッペリーニキャビア

カッペリーニバルサミコで和えてあってさっぱり。
そこにキャビアが載っていて、一緒に食べるとさっぱりとこってりの和音となります。
バルサミコ自体もとても風味良く、美味しいものを使っていました。
これも白ワインが合います。


フォアグラとイチジク、玉ねぎのタルト。

下にあるのはタルトですが、具は茶色になるまで長時間炒められた玉ねぎ。
玉ねぎのほんのりした自然な甘味と、濃厚なフォアグラ、それにイチジクの酸味が楽しい。
イチジクはフォアグラの上にも載っていますが、タルトの一番右側(写真だとちょこと顔を出しているピンク色部分)にもあります。
こんな取り合わせなぞ、よくも考えるものです。
白と赤のワインちゃんぽんで飲んでしまいました。
どちらも合うんです。


ポルチーニと生パスタ。

10年前にイタリア旅行に行った帰り、自分用御土産は乾燥ポルチーニでした。
日本で買うと高いので、けちけちして料理に使っていましたが、これは生のものを贅沢に使っています。
風味も乾燥のものと雲泥の差。
乾燥は乾燥で美味しいのですが、鮮烈さが違う。
しかも柔らかく、口に入れると溶けてしまいそう。
いやもちろん、茸ですから溶けることは無いのですが、そう錯覚しそうになるほどに、口当たりも良いのです。
ポルチーニは乳製品と合いますね。
余ったバターソースは、フォカッチャに付けて食べてしまいましょう。
白ワインも進む、進む。


カレイのソテー、パッションフルーツソース。

度々書いていますが、肉とフルーツのソースの組み合わせは、日本人には中々思いつかないものですよね。
さっぱりした白身魚と甘味のあるソースで美味しく頂きました。


ここまでは、1皿につき1杯の白ワインをグラスで頂きました。
白ワインもそれぞれ違ったもので、甘めのものもあれば、辛めのものもあり、料理との組み合わせも楽しい。
こういうサーヴィスをしてくれるお店って、通いたくなりますよね。


ラムステーキ、厚切りトリュフとジャガイモの付け合せ、生ポルチーニのソテー。

厚切りラムのステーキのソースにも、贅沢にもトリュフを使っています。
焼具合もこれぐらいが好み。
写真左手奥にあるのは、厚切りトリュフの間にマッシュしたジャガイモを挟んだもの。
そのジャガイモにもトリュフが混ぜられています。
写真右手奥は、これまた贅沢にも生ポルチーニのソテー。
赤ワインが進むこと、進むこと。
愉悦の時です。


まだ少々赤ワインが残っていたので、チーズ盛り合わせを頂き、さらに生ハムもその場でアンヨから削ぎとってもらいました。
確かパルマハムだったかと思います。


デザートその1はガスパチョを使ったもの。

さっぱり美味しく頂いたのですが・・・かなり飲んでいたので、細かいところを忘れてしまっています。
すみません・・・


最後はデザート。
アイスクリーム、ガトーショコラ、パンナコッタの盛り合わせ。

どれも結構濃厚で、エスプレッソが合いました。


テーブル担当をしてくださったのは、このお店の社長。
最後には名刺も頂きました。


ちょっとした隠れ家風のインテリアも良かったし、何よりも料理が美味しい。
先日のレロエ オヴェストといい、ここといい、連続長打をかっ飛ばした気分。
いや、かっ飛ばしたのはシェフたちなのですが。
どちらも今後の贔屓にしたいお店です。
超お薦めのお店ですので、機会がありましたら是非どうぞ。