days of cinema, music and food

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Genesis "Genesis"


半年前にど〜っと一度に大量買ったCDの内の1枚を、今頃になって視聴終わりました。
いや、好きな曲だけ聴いたり、特典をちらちら観たりはしていたんですけどね。


ジェネシス1983年のアルバム、その名も『ジェネシス』です。


ポップス路線に走りつつもプログレ風味を残している作風は変わらずですが、バンド名をアルバム名にしたということは、それなりの決意の表れでしょう。
なのに何だこのジャケット・デザインは???とず〜っと思っていました。
収録されている2007年インタヴュー映像を見ると、やはりメンバーも気に入っていないようです。
『アバカブ』と同じデザイナーだったのですが、今度は失敗と思いながらも、はっきりと断れなかったそうで。
ジャケットデザインにボツを出せないと度々発言しているマイク・ラザフォードは、人が良いというか余りこだわりが無いと言うか。


音質は明らかに旧盤よりも向上しています。
クリアになった音質もさることながら、旧盤は録音レヴェルが低かったのが不満でしたが、それも解消されています。
各人の演奏もはっきり聴こえて嬉しい。


アルバム自体は正直に言って左程思い入れは無いのですが、それでも『ママ』『ザッツ・オール』『ホーム・バイ・ザ・シー』『セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー』と、傑作がレコードA面に集中しています。
これらは素晴らしい、文句無しの名曲だと思います。
『ホーム・バイ・ザ・シー』なんて、未だにライヴの定番ですからね。
海の近くに建つ一軒家。
そこは海で死んだ男たちの亡霊が巣食う場所だった・・・というオドロオドロな内容を、ポップで叙情豊かに描き出した、文字通りに彼らの代表作の1つ。
フィル・コリンズの強力なドラムス、トニー・バンクスの情感あるキーボード演奏と、後半のインストルメンタル部分も素晴らしいですが、前半と最後を締める歌があってこそ、とも思えます。
つまりメンバー各人のアンサンブルが組み合わさって出来上がった、ジェネシスというバンドらしい曲ではないでしょうか。



ヴィデオ・クリップが製作されていたということは、シングルカットされたのでしょうか・・・?
長い曲なのにねぇ。
ジェネシス・ライヴ ママ・ツアー』と服装もキャメラワークもそっくりなところがあります。
ライヴヴィデオのリハーサルも兼ねていたのかな?


後半部分をコピー演奏している人の動画がありました。

やったやった!私もこんなのやってた!(笑)
私はキーボード1台だけでしたが、トニー・バンクスっぽく演奏したものです。
うーん、懐かしいなぁ。


さてパッケージですが、こんな感じです。

発売当時のLPのアートワークが再現されています。
当時、やはりジェネシス・ファンだった親友のNMが貸しレコード屋から借りて来て、私の家のステレオでカセットにダビングしていたことを思い出しました。


特典DVDにはヴィデオ・クリップ4曲を収録しています。
全て先に挙げたLPのA面に入っていたもの。
皆、若いなぁ。
画質は悪いけれども、サウンドはリミックスされていて高音質でした。


そしてそして、目玉はママ・ツアーのリハーサル風景。
ワン・キャメラですが、当時のライティングや演奏が分かる貴重なもの。

当時のジェネシスの映像監督だったジム・ユーキッチが個人的に所蔵していたもののようです。
収録曲は次の通り。

  • ドードー
  • カーペット・クローラー
  • ザッツ・オール
  • ママ
  • イリーガル・エイリアン
  • イレヴンス・アール・オブ・マー〜リプルズ〜スコンク〜ファース・オブ・フィフス
  • マン・オン・ザ・コーナー
  • フー・ダニット


『フー・ダニット』は、マイクとチェスターのツイン・ドラムス、トニーがこの曲だけキーボードの位置が違うなどが分かりますね。
うーん、『スリーサイド・ライヴ』もDVDかBlu-ray Discでリリースしてくれないかなぁ。
個人的にはプログレ名曲のメドレーに感動しました。
『ファース・オブ・フィフス』なんて、近年ではインスト部分だけしか披露されていませんが、これはインスト部以降、つまり後半の歌部分も演奏してくれますし。
『ママ・ツアー』DVDは完全版でリリースしてもらいたいものです。

ジェネシス(DVD付)(紙ジャケット仕様)

ジェネシス(DVD付)(紙ジャケット仕様)