days of cinema, music and food

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Tim Burton's The Nightmare before Christmas in Disney Digital 3-D


人形アニメーションミュージカル映画ティム・バートンナイトメアー・ビフォア・クリスマス ディズニーデジタル3-D』を観て来ました。
ハロウィンも近いのだから、今の時期に観るにはぴったりの映画ですね。
3連休中日の日曜19時10分からの回は、私も入れて30人弱。
子連れが多かったのは、親がこの映画のファンだからとかあるのかも。


この映画を劇場で観るのは、今は無き渋谷パンテオンで開催された、東京国際ファンタスティック映画祭1994クロージング上映以来です。
大画面に耐え得る、いやむしろ大画面向きの作り込まれた世界と細かなアニメーションに圧倒されました。
ダニー・エルフマンの楽曲も良いものが多い。
その後、LDを買って何度も観直したものです。


原案、キャラクター・デザインを担当したティム・バートンらしく、モノトーンの世界のモノトーンの住人達。
お化け、妖怪らの愛嬌あるグロテスクさと、彼らの巻き起こす頓珍漢な騒動が可笑しい。
そこにするりと忍び込ませる、誰からも理解されないという孤独。
監督こそヘンリー・セリックでも、映画自体はやはりバートンの世界と言うべきでしょう。
その一方、ここまで複雑なアニメーション作品を傑作に完成させた、セリックの手腕もやはり高い評価をすべきだと思います。


今回の上映は3-D版(立体効果追加だけではなく、エンドクレジットも変更されていました)ということで日本語吹替え版。
吹替え版での鑑賞は初めて。
市村正親演ずるジャック、良いですね。
喜怒哀楽、哀愁、苛立ち、尊大さが見事に表現されていました。
原語ではクリス・サランドンがドラマ部分を、歌部分をダニー・エルフマンが歌っていて、違和感は無いものの、やはり1人で同じ登場人物を通して演ずるに良いに決まっていますから。


もっともディズニー作品に共通ですが、原語が英語ミュージカルなのを無理して日本語化しているので、いささかメロディが厳しいところもありました。
これはやむを得ません。


そうそう、近々、こんなカヴァー・アルバムが登場します。

ナイトメアー・リヴィジテッド

ナイトメアー・リヴィジテッド

エルフマンの楽曲を色々なアーティスト達でカヴァーしたもの。
知らない人も多いのですが、オリジナルとの違いも楽しめそうです。


3-D映画としての立体効果については、これが元々通常の2-D作品なのを、よくぞここまで立体化したものだと感心しました。
作品冒頭にあった同じく立体映画『センター・オブ・ジ・アース』の予告編にはさすがに負けていましたが、ここまで出来れば立派なもの。
立体用偏光メガネを普通のメガネの上に掛けて鑑賞しましたが、違和感も無かったです。


本作は近々デラックス仕様でBlu-ray Discが登場しますが、既に予約済み。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版) [Blu-ray]

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版) [Blu-ray]

先日のCEATECでは、家庭用立体AVシステムの提案がされていました。
近い将来、立体版もパッケージソフトに収録してくれることでしょう。


昨年の正月映画『ベオウルフ/呪われし勇者』以降、立体作品が続々公開されていますが、来年登場のジェームズ・キャメロン作品『アバター』が真打ちでしょう。
こちらも楽しみです。