days of cinema, music and food

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Gears of War 2

傑作シューター『ギアーズ・オブ・ウォーGears of War)』の続編、『ギアーズ・オブ・ウォー2Gears of War 2)』のキャンペーン・モードをNormalで、今回新たに追加されたモードのHordeをCasualでクリアしました。
どちらもXbox Liveを介さない、スタンドアローンの画面分割協力プレイでした。


前作の面白さはここここでも触れましたが、これ目当てでXbox 360を買っても損は無いというゲームでした。
前作で協力プレイの醍醐味を散々味わったので、もう1人プレイには戻れません。
今回も協力プレイになったのは当然でしょう。
スタンドアローンだったら画面分割で、フレンドが居るんだったらXbox Liveで試してみて下さい。
友人と一緒に盛り上がる楽しさを味わえますから。


日本版はまだ出ていないので、アジア版でのプレイです。
昨年末、MS幹部が日本では出ないと言ったとかで、PLAY ASIAにて購入したのです(そう言えばこんな記事も書いたのでした)。
まぁしかし、めでたく今年中に日本語版も出るとかで、そちらも楽しみにしましょう。


とは言うものの、恐らくは前作同様にこの『2』も修正が入るはず。
切断面の内蔵グログロやら、ムービー部分のとある場面など、恐らく大量に直されるのでしょう。
そもそも成人指定のゲームなのに修正するのがオカシイという話しはさておき、まぁ修正するのであれば、内容を損なわない程度にお願いしたいものです。
そう、物語を変えられてしまう可能性さえあるのですから。
モザイクとかボカシとかだらけになるのかなぁ。
そんなのだったら、イヤだなぁ。


さて驚異的なグラフィックで話題だった作品の続篇ということもあって、今回もそれ以上のグラフィックを見せてくれるのでは、という期待も高った本作。
アンリアル・エンジンの最新版を使用し、しかも同エンジン開発元のエピック・ゲーム社がこのゲームの開発をも手掛けているとあって、さぞかし凄い進化を遂げているのでは、と言う訳です。
既にあちこちで書かれているように、劇的変化は無かったものの、全体にハイクォリティなのは間違いありません。
リアルな質感もさることながら、全体の統一されたトーンが、このゲーム独特の世界を作っています。
主人公である男たちだけではなく、敵の地底人ローカストも実際には有り得ないくらいに筋骨隆々なので、その戯画化されつつもリアルであるという表現は、やはり見事。
特に主人公マーカスの傷だらけの顔は、凄みが増したようにさえ思えます。
また、敵味方が同時に描かれる数も増えた為に、迫力ある戦闘が数多くなりました。
壮大なスケールの物語の筈なのに、実際には小隊のチマチマした戦闘ばかりだった前作に対し、本当のSF戦争絵巻の感すらあります。
これはエンジンの使いこなしが上手いこともあるのでしょう。


キャンペーンに関しては、物語性が増して長くなったのは結構なこと。
撃ち合いステージも様々なトラップが仕掛けられており、起伏に富んで面白くなったと思います。


最初は最低難易度Casualで始めました。
Co-op(協力)プレイでしたので、これが簡単過ぎて歯応えが無い。
難易度調節は途中で変更出来るだけでなく、協力プレイの場合はそれぞれ別々の難易度設定も可能というのが面白い。
結構親切設計なのです。
協力プレイに関して言えば、前作で慣れている人であれば、Normalで始めても問題無いと感じました。


面白いのは、重症を負ってダウンすると、しばらく自力で動けること。
ダウン状態で敵の群れの真ん中だったりすると、トドメをさされてしまう危険もあるので、ずるずる這って命ある限り移動して、仲間に助けてもらうことが可能なのです。
ダウン状態ですと、AI仲間も助けに来てくれるので、ゲームオーバーの確率がかなり減ったのではないでしょうか。
前作では、1Pもしくは協力プレイでの別行動時には、ダウン状態でもゲームオーバーでしたからね。


前作でも抜群に面白かった、アクティブ・リロード。
タイミング良くリロードすると、弾数が微妙に増え、一時は威力も増すというアレです。
今回はアクティブ・リロードしやすくなったような気がしたのですが、気のせいでしょうか。


Aボタンを押すだけで状況に応じて様々な動きが可能なのも、前作通りの簡単さ。
ただ、意図しないところで壁や障害物に張り付いたりなどの動きもある訳で、そういったところも前作同様。
しかし今回はその解除もスティックボタンを逆方向に倒すだけで出来るようになり、操作感は良くなったと思います。


敵には大柄で盾を構えながら、重り付き鎖をブン回して迫る輩も登場しました。
攻撃を加えると盾で身を守って迫ってくるので、ちょっとやっかい。
しかしこいつを倒すと、盾を奪えるのですね。
盾を構えると使える武器は、片手で使える拳銃系などに限られますが、防御しながら敵ににじり寄れます。
また、地面に盾をグサッと刺すと、そこを陣地にして戦えるようになりました。
盾の裏に隠れてそこから撃つなどの戦略性が増して、戦闘が一段と面白くなりました。
武器も敵も種類が増えて楽しい。
但し前作から引き続いて登場の武器は、威力など調整されているようです。
全体的に細かい手直しがされていて、一見すると如何にも大雑把な洋ゲーっぽのに、実は日本製にも負けないくらいのユーザーフレンドリーな作りも、このシリーズの特徴です。


協力プレイをしてみて実感するのは、人と一緒にやるゲームは何て楽しいんだろう、ということ。
1人でやるよりも、格段に面白さが違います。
「倒された、助けて!」
「ここに弾丸があるよー」
「よしっ、横から回り込んでやっつけるぞ」
「それっ、突っ込めー」
強くて手こずる敵も、共闘すれば何とかなる、という気になります。
このシリーズによって協力プレイの楽しさに目覚めたのですが、前作以降、協力プレイを売りにしたゲームが各社から発売されたのを見ると、影響の大きさが分かりますね。


サウンドは大迫力。
効果音も相変わらず凄いですが、音楽も盛り上がります。
前作の『エイリアン2』のジェームズ・ホーナーを思い起こさせるような戦闘音楽も良かったですが、本作のスティーヴ・ジャブロンスキーによる音楽もとても良い。
暗いテーマ曲はそのまま、しかし派手でスケールアップしたオーケストラ演奏も楽しめます。


このゲームで余り結構でないのは、戦車操縦系のチャプターが結構長くなったことです。
せめて『HALO 3』並に強くて、動かしていて楽しいのであれば良いのですが、操縦が難しい上に余り強くないので、それなりにストレスが溜まります。
この不満は前作にもあったのですが、今回はその悪しき拡大版になっていて宜しくない。
次回作では乗り物系に関して、大幅な改善を望みたいところです。


また不満としては、ラスボスの扱い。
相当に手強かった前作のラーム将軍の記憶がまだ残っていたので、呆気無いことこの上ない。
え?もうお仕舞い?と思ってしまいました。
まぁ『3』あっての本作という扱いなのかも知れませんが、この1本でも満足させてもらいたかったですね。


今回は輸入版ということで、英語字幕表示しながらゲームを進めて行きました。
これが少々苦労しました。
というのも、この手の忙しいゲームは日本語字幕のときでさえ読むのが大変なのです。
それは『アーミー・オブ・ツー』のときに経験済み
前作のローカライズがとても良かったのは、全て日本語吹替え版で、しかもその吹替えが良く出来ていたからでした。
本作は結構難しい単語(軍事用語?)も出て来ていたみたいで、内容を掴むのに難渋しました。
こちらの英語力不足なのかも知れませんが、この点は日本語版には期待したいですね。


さてその日本版が出たらまず確実に修正されてしまうであろう、暴力描写。
銃撃で粉砕された肉体や、電ノコで切断された身体など、断面は当然ながらグログロ。
しかし戦闘で忙しいので、そんなのばかり注視している訳にもいきません。
むしろ断面が真っ黒になっている方が、そちらばかり意識してしまってヘンに感じるのでは、と思いました。
チェーンソー付きライフルのランサーで敵を真っ二つにすると、血しぶきもの凄いのは修正されないでしょうけれども。


と、キャンペーン・モードに関してはこんな感じです。
次回は、今作で追加になったモード、Hordeについて書きたいと思います。


Gears of War 2 (Standard Edition) (輸入版:アジア) - Xbox360

Gears of War 2 (Standard Edition) (輸入版:アジア) - Xbox360