days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

こんにちはCine 7 LIMO PRO


Cine 7LTとのお別れの日であると同時に、新しいプロジェクターがやって来る日となりました。
新しいプロジェクターは、同じくBARCO社製の三管プロジェクター、7インチ管のCine 7 LIMO PRO。
限定版で銀と紺の筐体という、アークス)白須さんからの写真によると中々の伊達男のようです。
この伊達男、既に生産されていないので、当然ながら中古。
定価160万円だったのが、今回は設置費・調整費・廃却費含めてその1/10となりました。
あぁ三管式。
もの凄い価格の下落ですね。
使用時間は1,300時間。
この方式は5,000時間は余裕だそうですから、また故障しない限りは結構持ちそうです。
と言うか、持ってくれなければ困ります(^^;


今時、三管プロジェクターの交換など珍しいでしょうから、今回はその模様をお伝えします。
実は設置を見るのは私も始めて。
家の新築時に同時に並行してホームシアター工事もやってもらっていたのですが、プロジェクター設置時は平日で会社で仕事をしていました。
よって見るのは始めてなのです。


白須さんと救援のHさんがいらしたのが、朝9時過ぎ。
Hさんは家具屋さんだそうで、白須さんの依頼でラックやスピーカ(恐らくエンクロージャでしょう)を作るとか。
我が家のラック、サラウンドスピーカは、Hさん作では無かったようです。
挨拶もそこそこに、御2人は早速作業に入られました。


まず、天井から吊るされているCine 7 LTの真下に、エアジャッキのソフトマン(こうラベルが貼ってありました)を置きます(トップ写真)。
ソフトマンの上にベニヤ板を固定し、その上に毛布を置きます。

毛布の一方を丸めているのがポイントですね。



このような状態から、ジャッキを上げて行きます。



接続ケーブル類を外す白須さん。
丸めた毛布の役割も、これでお分かりですね。



天井から出ている吊るし用器具と、プロジェクターに接続しているジョイント部分を繋ぐ長いボルトを、Hさんが引っこ抜きます。



そろそろ…と慎重に降ろします。



すっかり埃だらけだったのですね。
レンズ部分などは埃を払っていたのですが、上部はまるで見えないので気付きませんでした。



濡れ雑巾で拭いたら綺麗になりました。
今までありがとう。
お疲れ様。



2人掛かりで運び出されます。
この後、彼は別の業者に引き渡され、ドナーとなるそうです。



Cine7 Limo Pro君がやって来ました。
こちらも重さが60kg以上あるので、2人掛かりで運びこまれます。



まだレンズカバーが付いていますね。
活躍に期待しているよ。



天井から吊るされるので、上下さかさまにします。



木製ジョイントを接続します。



因みに、天井側はこうなっています。



またまた慎重に天井に上げられます。



長いボルトを戻すHさん。



電源を入れて調整メニューに入ります。
「BARCO」のロゴがありますね。
映ってひと安心。



しかし何故か投射される映像がボケボケ。
何でだろ?



どうやら温度差で結露してしまった模様です。
管を1本ずつ外して、ブラウン管とレンズ管の結露を拭き取ります。



今度はばっちり映ります。



部屋の照明を入れてドライバで直接、管の角度を調整します。
証明を落としてリモコンで微調整。
最初はこれを繰り返します。


席を外している間に、カバーと本体を繋ぐヒンジが壊れてしまったとか。
ヒンジ部分がプラスチックなのだそうです。
それでは壊れるのも当然…そもそも製品の設計ミスなのでは。
今回の破損は経年変化によるプラスチックの硬化で、ヒンジにゆとりが無くなって起きたもののようです。
なので一旦カバーを取り外し、ヒンジを金属製のものに交換することになりました。



基盤剥き出し状態となっています。



カバーの裏側はこうなっています。



ヒンジ交換後、慎重にカバーを取り付けます。



最終調整。
この後は真っ暗にして、リモコンのみで調整となりました。
すいすいすいと、調整を追い込んで行きます。
いつもながら、素晴らしい腕前ですねぇ。
こういった調整も無論大切ですが、三管式は何よりも設置がしっかりしていることが大切なのだそうです。



設置と調整が12時に終了しました。
正味3時間弱。
トラブルがあっても、さすがに手際良いプロですね。
アークスの白須さん、Hさん、お疲れ様でした。




さ、今後の活躍に期待しましょう!


2002年製造ということで、Cine 7LTより1年前の製品です。
ファンノイズはLTよりも大きめ。
視聴時は音量を上げるので、余り気にならないでしょう。
ソフトをかけるのが楽しみです。