days of cinema, music and food

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81st Annual Academy Awards


今年のアカデミー賞授賞式をようやっと観ました。
うちはWOWOW未加入ですので、元同僚のNさんに字幕再放送版をDVDにコピーしてもらいました。
Nさん、ありがとうございます。


受賞結果については、ハリウッドの政治的なものもあるし、業界人気投票ですからあまり真剣には捉えず、お祭りとして楽しむようにしています。
視聴率低下が言われる近年の授賞式ですが、確かにショウとして観ると今ひとつなんですよね。
だらだらと人の名前を連ねるばかりの受賞スピーチも詰まらんですが、何と言うかショウとして詰まらないのが大きい。


そこでテコ入れに、アカデミー協会は今年の演出家の1人にビル・コンドンを起用しました。
一般には『シカゴ』の脚本家、『ドリームガールズ』の脚本家&監督という認識でしょうが、個人的には秀作ドラマ『ゴッド・アンド・モンスター』の脚本家&監督という認識です。
が、まぁ、協会としてはミュージカル映画を2本ヒットさせた実績を買って、というのもありましょう。
おまけに司会はヒュー・ジャックマンです。
本国オーストラリアで『美女と野獣』のガストン役をやっていたそうですから、歌って踊れる2枚目司会者を持って来ました。


ということで、冒頭はジャックマンが歌って踊って笑わせてくれて、これは今年は面白そうだと思わせます。
来年以降も暫くは彼にやってもらいたいですね、これは。
チャレンジングな姿勢にも感心ですよ、ホント。


冒頭からジャックマンも魅せてくれましたが、いきなり舞台に引っ張り上げられた(という設定の)アン・ハサウェイも楽しかった。
彼女も歌えるんですね。
コミカル演技も楽しかったし、この長身小顔の美男美女カップルも見た目麗しく、また可笑しかった。


演技部門のプレゼンターは例年だと前回の受賞者が務めるのですが、今年は過去の受賞者5人が登場しての授与。
スターが1人1人を讃えるのは良かったと思います。
ただ、候補者の演技の映像が皆無だったので、それも織り交ぜて欲しかったところですね。
その方が映画も観たくなるではないですか。


色々な新機軸で3時間弱の贅沢なショウを楽しませてもらいました。
う〜ん、やはりジャックマンのミュージカル映画を観たいですね。
彼もやりたがっているみたいだし。
何か企画が実現すると良いです。


実はジャックマン主演のブロードウェイ・ミュージカルを見逃しているんですよね。
2004年9月にニューヨークに行ったときに、「観られる!」と思っていたら、到着前日が最終日9月12日だったのです。
そう、日本版もやっていた『ボーイ・フロム・オズ』です。
ジャックマン主演の『X-MEN』撮影のために閉幕したそうですが、うーん、返す返すも残念でした。
悔しかったのでCDを買って来ましたが、これも中々楽しいアルバムです。
ジュディ・ガーランドに見出され、その娘ライザ・ミネリとも結婚するも、後に別の男性と恋仲になったオーストラリア人歌手ピーター・アレンを主人公にしたミュージカル。
アレン役をジャックマンがやっています。
ジャックマンは特に上手い歌手ではないようです。
しかし恐らく相当に舞台映えしているのではないでしょうか。
ミュージカル俳優に必要なのは、単に上手いのだけではなく、人を惹き付ける魅力。
ジャックマンにはそれがあります。


全編アレンの曲で構成されているので、大ヒットした『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』など有名な曲もありますし、お薦めCDです。


Boy From Oz

Boy From Oz

  • アーティスト: PamelaJordan,Tari Kelly,Michael Mulheren,BethFowler,Mitchel David Federan,PatrickVaccariello,Peter Allen,Stephanie J. Block,Isabel Keating,HughJackman
  • 出版社/メーカー: Decca Broadway
  • 発売日: 2003/11/18
  • メディア: CD
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