days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

The Life Before Her Eyes


夜中から朝に掛けては、もの凄い風雨でしたね。
9時頃には殆ど風も雨も止みましたので、予定通りに銀座まで出掛けました。
お目当ての1つは『ダイアナの選択』です。


この映画、映画番長こと堀切氏が「ダイアナの選択/春に葬られた光(Blu-Ray)」で、HAMAさんが「The Life Before Her Eyes (BD北米盤)」でそれぞれ取り上げていたので、気になっていたんですよね。
おまけに主演は昨年観たアクロス・ザ・ユニバース』のエヴァン・レイチェル・ウッドだ。
ユマ・サーマンも好きなスターだし、監督のヴァディム・パールマンは以前に観た『砂と霧の家』に感心していたので、やはりこれは観に行かねばなりませぬ。


初日の初回10時20分からのシネスイッチ銀座は2割くらいの入りでしょうか。
昨夜の夕刊にも広告が出ていなかったし(ここ何年か、シネスイッチが広告を出していないような気がしますが)、知名度は余りだったのかも知れません。


これは佳作でした。
高校で起きたマシンガン乱射事件で生き残ったダイアナが、心に残った傷に対してどのように対処していくのか、といった内容でしょうか。
しかしミステリアスな内容なので、余り書けませんね。
ラストの展開自体は特に珍しいものではありませんが、そこに行くまでも面白いし、そこで浮かび上がるテーマが胸に痛い。
人は誰でも間違いを犯すもの。
でもそれは気付いたら正せるんだよ、と語りかけてくれる優しい映画でした。


高校時代のヒロイン役がエヴァン・レイチェル・ウッドで、その15年後がユマ・サーマン
外見も境遇も、ちょっと無理があるような無いようなと思って観ていましたが、ラストで納得しました。
2人共に適役だと思いました。
ダイアナの親友役エヴァ・アムリは、スーザン・サランドンの娘だったんですね。
どうりで目がそっくりです。


ヴァディム・パールマンの演出は、じっくりと描くドラマの中に緊張感を這わせていました。
これがこの人の作風なのかも知れませんね。
冒頭のタイトルと本編の映像が様式化されており、凝りに凝った映像も見ものの1つだと思いました。


音楽は前作同様にジェームズ・ホーナー
地味ですがスコアリングの上手さはさすが。
でも心に残るメロディが欲しかった。
クライマクスのサスペンス音楽のハンマー使用は『エイリアン2』を思い出させますね。


劇場から出ると「ぴあ」調査員の方に捕まりました。
コメントと写真を取られましたが、載るのかなぁ。
載ったら記念に買っておきますか。
渋谷での『ブロウ』初日にもやはり掴まって採用されたことがありましたが、やはり都心に調査員は張り込んでいるんですねぇ。