days of cinema, music and food

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"The Dark Knight" on Blu-ray Disc


先日はアークスの白須さんに来て頂いてプロジェクター及びアンプの調整をしてもらったので、ここはとっておきの映画を観たくなりました。
買ってあったけど未見のBlu-ray Discダークナイト』を再生です。
劇場で観て以来の再会ですが、いやいや堪能しました。
上映終了後は思わず拍手。
素晴らしい傑作ですね。


クリストファー・ノーランの演出は見事だし、クリストファー&ジョナサン・ノーランの脚本も同様。
前作で脚本を担当して、今作では原案とクレジットされているデヴィッド・S・ゴイヤーの貢献度もあるのでは、と思いましたが。
この人はコミックをよく理解して映画に移し変えるのが上手いので。
アクション場面自体は少ないのに、サスペンスで繋いで繋いで最後まで見せ切る。
弛緩したところ無しに緊迫感を持続させるのが凄い。
漆黒の闇に潜むバットマンと、心の闇を舌で転がすジョーカーという、共に闇の住人たちが織り成す死闘は見応えがありますね。


ヒース・レジャーを筆頭に、クリスチャン・ベイルマイケル・ケインゲイリー・オールドマンモーガン・フリーマンらも良い演技。
レジャーばかりが注目されますが、脇役のおじさま達も味があります。


音楽は、近年はパクリが多いハンス・ジマーと、メロディが地味なジェームズ・ニュートン・ハワード
なので余り好きじゃない作曲家たちなのですが、このコンビによる音楽も効果的でしたね。
シンセの使い方や、メインテーマのメロディなど、どちらかと言えばジマーの個性の方が出ていたように思えましたが、地味でも素晴らしい楽曲群でした。
中盤に用意されているバットモービルバットポッドの大アクション場面も、昨今のハリウッド映画だったら音楽がガンガン鳴っていたことでしょう。
しかしこの映画では、音楽は本当に要所でしか鳴りません。
監督ノーランの意向もあるのでしょうが、音楽の使いどころも上手いです。
それにしてもこの2人はどういういきさつでコンビを組むことになったのか、寡聞にして知りませんが、共にポップス畑出身ということで、気が合ったのかも知れませんね。


さて画質は素晴らしい。
アイマックス部分と通常35mm部分では画質に差がありましたが、それも左程は気にならない程度のもの。
暗い映像が多いのですが、ノイズ感が極めて少ない。
やはりアイマックス部分の吸引力は凄いですね。
ノーランは次回作をディカプリオ主演のSFスリラーを撮るそうですが、そちらもアイマックス映画になったりして。


音量はいつもよりも大きめにして再生しました。
と言っても、私の好みでは画面サイズに比して違和感が無いのが好み。
よってその範疇に収まる程度ですが。
高域と低域も伸びがありますが、特に低域が迫力ありますね。
時にはS-LH5aのウーファーがバタ付いてしまいました。
ホームシアターではYAMAHAのサブウーファーYST-SW800は接続せず、完全にアングマールの魔王フィギュア台専用となっています。
何故なら、部屋の容積からすると完全に役不足
以前の賃貸マンションでは壁面がバタバタ言う位に鳴っていたのですが…(って、良く考えると近所迷惑になっていなかったのかな???)
ガキンッと来る低音が好みなのですが、こればかりはハイスピードなサブならぬスーパーウーファーを追加するしかなさそうです。
とまれ本ディスクの音響は大迫力かつ緻密で良かったと思います。


これは時々観返したくなる、しかし映画の内容も品質も、ちょっと観るのに体力がいるのには違いありません。


ダークナイト [Blu-ray]

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