days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

ディナー@リストランテ アルティ


つい1週間前に行ったばかりだと言うのに、今度はディナーを頂きました。
ささやかながら誕生祝も兼ねてもらっています。
前回来たときは気付きませんでしたが、非常灯を使ってこんな遊び心が楽しいですよね(トップ写真)。


今回サーヴィス担当となったのは、中井IVO氏。
昨年ファニエンテに伺ったときの担当の方で、こちらのことも覚えて下さっていました。
ワインの説明が語彙豊か。
レロエ オヴェストのソムリエの方もそうですが、語彙豊かだとこちらも嬉しくなります。


本日もオーダーメイドコースということで、料理チーズ込み(ワイン別料金)1万5千円から2万円の予算でお願いして、その中で色々と趣向を凝らして頂きました。
食前酒は前回同様にスパークリング・ワインにバラの花を浮かせてもらいました。
まずは前菜。
北海道産のシマ海老。

お皿にある緑の点々は、酸味の利かせたキュウリのソースです。
はい!
いきなり美味しいです。
海老は火が通っているのに半生。
とろ〜りとお口の中で溶けてしまいます。
そこにちょっと酸味のあるソースがぴったり。


因みにこのお店のモダンかつ可愛らしいお皿は、ギリシャの職人さんに特注で手作りしてもらっているものだとか。
割ったら大事ですな。


自家製パンも美味しい。

お皿に残ったソース類は、すべからずこのパンに吸い取ってもらいましょう。


白ワインをグラスで。

Roncidi Vicoという銘柄のようです。
…すみません、美味しいことは覚えているのですが、どんなんだったか…
以降、ワインはすべからくそうです…すみません…
とまれ料理に合うものをチョイスして頂きました。
全て◎!
ワインと料理が上手く合うと、飲む前はちょっとスリリングな気分も味わえるし、美味しいと本当にリラックス出来るし、楽しいですよね。
このお店では、予算が許す限り、お皿に合うグラスワインをお願いするのがお薦めです。


最初のアンティパスティ。
イタリア産極太ホワイトアスパラガスと大粒あさりのソース。

ホワイトアスパラは前回来たときも頂きましたが、ホロ苦さと先っぽの甘さが春の息吹を感じられて嬉しい。
上に乗っかっているのは大粒の浅利。
これがまた美味しい。
そして周りの浅利ソース。
これもパンに付けて頂きましたとも。


次の白ワイン。

次のアンティパスティに合わせてもらいました。
それは油坊主という白身魚
天然 油坊主のウニ焼き。

初めて食べたのですが、名前の通りにオイリーな白身
写真右側の付け合せは、ほろ苦いソテーしたタルティーヴォという野菜。
この野菜を食べるとシャキッとして酔いも醒めます(^^
魚との組み合わせが良いです。
これも美味しいなぁ。


さぁて次のワインですよ。
まだまだ白が続きます。

Cinque Terre(チンクエ・テッレ)というイタリアンワインのようです。


プリモ・ピアットはズワイ蟹と花ズッキーニのリゾット。緑ズッキーニと黄ズッキーニのソース。

米粒はアルデンテ、彩り鮮やかな野菜に魚介。
小さくまとまっているのに豊かです。
もっと食べたいくらいでした。


厨房はこんな様子。

右側の大久保仁博樹シェフが忙しそうにしています。
ランチタイムの店内は明るい照明でしたが、ディナーはかなり照明を落として落ち着いた感じでした。


プリモ・ピアット2皿目はモッツァレラチーズを詰め物にした自家製ラヴィオリブラックオリーブのクリームソース。

これまた絶品。
量は少ないけれども濃厚、でもくどくない。
ラヴィオリもほどよい歯応えでした。
ここでようやく赤ワインの登場です。

Sigis Mundusの2004年もの。
美味しかったことしか覚えていない…
言い訳すると、かなり空きっ腹だったので、最初のスパークリングで結構酔ってました。
例によって気分は変わらず、でしたが。
イタリア・ワインに詳しい人だと、きっともっともっと楽しいのでしょうね。


ここでプリモ・ピアット3皿目に備えて、かなり変わった白ワインの登場です。

ボトルも変わっていますが、ワインも濃厚でとろりしていたような。
料理はこちら。

ローズマリーを練りこんだ自家製タリアッテーレ、豚のラグーソース絡めて。


この組み合わせは美味しぃ〜
いや、他の料理も大変素晴らしかったのですが、これは大ホームラン。
生麺自体の味もさることながら、ラグーソース自体もとても美味しい。
自己主張の強い料理に負けないワイン。
幸せです。


ここでようやくセカンド・ピアット。
肉料理なので赤ワインです。

Turleyというもののようです。
料理はこちら。

会津若松産 馬肉のロースト。フランス産フレッシュモリーユ茸のソース。


馬肉って馬刺しくらいしか食べたことが無いのですが、ローストも美味。
素直に赤身肉を楽しめますね。
上に乗っている白いのは岩塩。
ちょっとしょっぱくて、甘いソースと合います。
ソースにはハチミツが入っているのだとか。
茸美味しい〜。


チーズと一緒にグラッパを頂きました。

グラッパのグラスってこういう形をしているじゃないですか。
飲み口が細くって。

…度数が確か45度くらいあったのですが、目を直撃します(T_T
一緒にお菓子も頂きました。
美味しー(←こればっか)。
チーズは右側がロックフォール、左は…忘れました。


口直しのソルベ。

しゃきっとしました。
最後の最後にデザート。

左側はまだ暖かなチョコ菓子。
エスプレッソと一緒に頂きました。


お店の雰囲気もとても良いのですが、とにかく料理とワインの組み合わせに驚かされ続けました。
先にも書きましたが、こういうスリリングなお店ってまた是非来たいと思いますよね。
お店を出るときには、私の名前入りメニューまで作って頂き嬉しかった(はい、なので今回は料理名がきちんとしている、というのもあります)。
次回はいつ来られるかな。
また来たいな。
興味を持たれた方は、是非訪れてみて下さい。
きっと楽しい出会いがありますよ。