days of cinema, music and food

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Sarah Brightman "Dive"


久々にホームシアターにて音楽CDを聴いてリラックスしました。
サラ・ブライトマン1993年のアルバム『ダイヴ』です。


彼女についての実力は今更言うまでもありません。
そのイメージですが、世間一般では、当時はミュージカル女優又は歌手、現在ではオペラもポップスも歌う歌手、でしょうか。
本作は完全にポップス寄りの内容で、サラのヴォーカルも殆どポップスらしい歌い方になっています。
ドイツのグループ、プロジェクトのエニグマのメンバーであるフランク・ピーターソンのプロデュース、作曲。
彼はこれから暫くサラの公私に渡るパートナーとなり、世界的大ヒット曲『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』を生み出します。
よって彼女にとっても重要なアルバムです。


そもそも私とこのアルバムの出会いは、『別冊FM FAN』のオーディオの基礎とかいうタイトルの本にあります。
同書を読んでキャブタイヤケーブル買って来てスピーカケーブルにしたり、延長ケーブル&タップを作ったり、とか色々遊びました。
その本の巻末には、高音質CD紹介ページもあったのですね。
そこに載っていたのが本アルバムでした。
エニグマと『オペラ座の怪人』などのミュージカル女優のアルバムといった紹介で、ヴォーカルは甘めだが中央に定位し…などとあったと思います。
劇団四季の『オペラ座の怪人』は知っていましたし、観たいとも思っていました(後年、ブロードウェイで観劇は実現しますが、それはまた別の話)。
そこで興味津々買ってみたのです。


内容は幻想的かつ雄大サウンドで、プログレ大好きな私には馴染みやすい。
曲名は殆ど全て海また水に関するものとなっており、ネモ船長も登場するし、『愚か者の船』も出て来ます。
テクノ調の曲もあれば、アコースティックな曲もあり、起伏に富んでいます。
冒頭2曲を続けて演奏後、3曲目との間に無音がある以外は、全て曲は繋がっています。
音もコンセプトアルバムなのですね。
プログレでコンセプト・アルバムは常識ですから、益々馴染みやすかったです。
しかもヴォーカルは非常に魅力的ときています。
声質自体も美しく、表現力が素晴らしいのですから、好みのサウンドに乗っているとあれば当然のように夢中になって散々聴き込みました。


久々に聴き直してみると、やはり楽しいアルバムです。
サラ・ブライトマンのファンの間では不評との声も聞きますが、ポップスとしては作り込んでいて、よく出来ています。
サウンドエニグマよりも親しみやすく、サラの声も美しいのでリラックス出来ます。
確かにヴォーカルは甘めの輪郭ですが、中央にきちんと定位するのは気持ち良い。
ヴォーカルものって、何故か真ん中に定位していないものもありますからね。
あれってわざとなんでしょうけれど、何でなんでしょうか。
とまれ本アルバムをホームシアターにて中音量(実際には中の上か、大の下か、と言ったところ)で鳴らすと、音が空間で広がって心地良いのです。


これを手始めとして、ゴールデンウィークはながら聴きだけではなく、音楽ともきちんと正対しましょうか。
明日から16連休を取ったので、オーディオも実験したいことがありますしね。


ダイヴ

ダイヴ