"A Few Useful Tips About Living Underground" James Taylor Quartet

人に貸していたのをすっかり忘れていて、ひょんなことから返って来たCD。
ジェームス・テイラー・カルテットの傑作『リビング・アンダーグラウンド（ア・フュー・ユースフル・ティップス）』です。
先日のスピーカ設置変更もあったので、わくわくして聴きました。
果たしてどんな音を聴かせてくれるのでしょうか。

アシッド・ジャズの傑作を久々に聴くと、1曲目の『シレクティヴィティ』からノリノリですね。
いきなりホーン・セクションのアレンジも派手で飛ばします。
全体に激しい曲（というか演奏）が多いのですが、粗くなく、小技も効いています。
まぁしかし、リードオフ・マンのジェームス・テイラーのキーボードは、余り目立ちませんが、これはそれで良いのです。

ラロ・シフリンの名作『ダーティハリー』からのタイトル曲も入っています。
ベースがかなり目立っていた原曲に対し、ギターが目立つアレンジ。
でも比較的忠実な演奏ですね。
そう言えばジェームス・テイラーは、シフリンの代表作の1つである『スパイ大作戦』もカバーしていますし、シフリンが好きなんですね。

音質は全体にこもり気味でそんなに良くありません。
抜けが良くないというか。
しかし明瞭な高音質より、このアルバムにはこの音が合っているように思えます。
もしろGRPのような高音質だと、ちょっと興をそがれてしまったかも知れません。
ここはそれなりに音量を上げて、迫力ある演奏を楽しみたいものです。