days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Avatar" Special Event


先日書いたようにジェームズ・キャメロンの新作SF映画「『アバタースペシャルイベント」に出掛けました。
本日8月21日は、全世界一斉に同作の映像解禁日となっているのです。
先日アメリカで開催されたコミコンで披露されていますが、全世界一斉とは大掛かりな。
まさに超大作らしい催しですね。
私が行ったのはTOHOシネマズららぽーと横浜。
夜20時からの上映です。
プログラムは次の通り。


全て3Dでの上映となります。
入場料金は無く、シネマイレージ会員のみ対象。
マイレージ100ポイント消費でチケット予約が出来る、というものでした。
401席の3番シアターは8割の入り。
タダとはいえ、こういった上映でこれだけ入るとはさすがというか。
男性客が圧倒的に多いのでは…とのこちらの予想を覆し、ざっと見た限りは男女比半分ずつでした。


場内が明るい上映会前のXpand(3D上映方式の1つ)ロゴからして既に3D。
特に謳われていませんでしたが、デジタル上映だったようです。
そう言えばここは、『ターミネーター4』を観た小屋でした。
アナウンスが入り、場内が漆黒の闇に包まれます。
暗闇の中でうっすら浮かび上がるのは、スクリーンが左右に広がる様子。
何だかそれだけでわくわくしますね。


久々に動いてしゃべるキャメロンを見ましたが、やはり自信がありそう。
「no spoiler」、つまりネタバレ無しだよと言っていましたので、安心して映像を楽しめそうです。
以下、抜粋映像の中身を書いていますので、知りたくない方は飛ばして下さい。


どうやら映画の序盤から時間軸に沿って抜粋されていたようです。
パンドラという原始で未開の惑星に、半身不随となった元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が行きます。
どういう理由かはよく分かりませんが。
そこで彼は博士(シガーニー・ウィーヴァー)によって、アバターに意思を入れ込んでもらいます。
このアバターはパンドラの原住民ナヴィ族の姿格好をしています。
手足胴が全てひょろ長く、身長は2.5メートルはありそうな、全裸で間真っ青なヒューマノイド
尻尾が付いているものの、自由に歩け回れるのですから、ジェイク思わず狂喜乱舞。
医学関係者が鎮痛剤まで取り出します。


当然ながらナヴィ族の映像は特撮なのですが、最初私は全く凄いと思わなかった。
革新的映像と言われているけれど、え?これが?
案外あっさりと言うか、何と言うか。
こんなもんなのかいな。


しかしその「凄いと思わない」理由はすぐに分かりました。
ナヴィ族の映像が余りにリアルだったので、極めて自然に見えてしまうのです。
これは凄い。
ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』でCGゴラムを観た時以来の、非常に精巧で違和感の無いCGヒューマノイドです。
無論、ゴラムよりも良く出来ていて、その最大の差が動きの重量感。
ゴラムは今観ても違和感無くエモーションをかき立てられる登場人物ですが、こちらもドラマが描き込まれていればさらに凄いのではないでしょうか。
まぁでも、キャメロンなので陳腐になりそうな予感もしますが。


パンドラのジャングルに降り立ったジェイク一行。
シガーニーもアバターに入り込んだようです。
顔も若干シガーニーです。
声も当然シガーニーです。
元が身長180cmあるから、そういう意味では違和感無いよ。
そこに現れたのがトリケラトプスシュモクザメを合わせたような恐竜のような動物。
これも精巧に出来ています。
そしてさらに出現するのが草食恐竜(?)よりも小型の肉食動物。
ジェイクらに襲い掛かります。


ジャングルで小型動物相手に奮戦するジェイク一行。
現れたのがナヴィ族の女王らしきゾーイ・サルダナ
救った後はジェイクに説教します。
「何で救ったんだ」というジェイクにゾーイは「あなたには強いものがある」とか。
早くもドラマ部分には不安が出て来ました。
タイタニック』も台詞はひどかったからなぁ。


断崖絶壁の上にある、翼竜もどきの巣。
多数の翼竜がいます。
ジェイクはその一匹を自分のものにしなくてはなりません。
奮戦後何とか大人しくさせ、崖から飛び立つジェイク&飼い翼竜


その後、ぱぱぱっと予告編同様の映像が続きます。
エイリアン2』のドロップシップやパワーローダーみたいなものも登場します。
そしてナヴィ族&翼竜、人類の軍隊との大戦争に発展するようです。
ジェイクとゾーイは愛し合うことを仄めかして、抜粋映像終了です。




そして上映された予告編。
アップルのサイトでもう公開されていますね。
http://www.apple.com/trailers/fox/avatar/
HD版をダウンロードしてPS3で観たいのですが、ダウンロードがうまくいかず。
サーバが混んでいるのかなぁ(※Quick Time Proが必要なようですね)。


全ての映像が終わり、場内が明るくなるとあちこちで声が聞こえて来ました。
「凄いなぁ」
「あと20分は観たいね」
隣席の母娘2人連れはお母さんが興奮していた様子。
「映画は面白そうだねぇ。アレ(ナヴィ族のことらしい)、人が入っているの、CGなの?」


技術的には相当に凄い映像の連打だと思いました。
キャメロンが冒頭の挨拶で言ったように「ネタバレ無し」の寸止め映像ばかりだったので、恐らく本編はもっと凄いことになっているのでしょう。
これは楽しみです。
是非、IMAXの3D版で観てみたいもの。
ただ、今日観た映像は、期待を煽るという意味では凄いけれども、実際に「凄い!」という映像とまでは行っていませんでした。
「ネタバレ無し」なので、地味に凄いのは仕方無いのでしょうが。


3D映画としての立体効果は、これみよがしではなく、かなり自然な感じになっていました。
画面の構図も一般の映画と同じように撮っているようです。
ただアクション場面などの激しい動きと細かい編集の映像は、ちょっと疲れるかも。
3D映画の場合は、もう少し遅いショット繋ぎが良いのでしょうね。
私は立体上映の字幕版は初めてだったのですが、字幕が観にくいとかもなく、普通に観られました。
ただ、噂では3時間もの上映時間になるということですので、3時間の3D映画を字幕で観たら、結構疲れるかも知れません。


また、インプレスにこんな記事がありました。


開発中の同作のゲームも3Dだそうですが、対応プラズマが必要ということで、パナソニックと提携していくのでしょうね。
うーん、来年出るであろうBlu-ray Discも、どうせ3D版が収録されているでしょうから、ちょっと興味が沸きますねぇ。
って、今更プラズマディスプレイを買い換える訳にもいきませんが。


年末に向けて楽しみが出来ました。
イヴェント映画として非常に期待が出来ます。
筋や台詞が幾ら陳腐であっても、「体験」という意味では他の映画では得がたいものがあるのではないか。
そういう期待が持てる映画だと思います。