days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Quantum of Solace" on Blu-ray Disc


007/慰めの報酬』のBlu-ray Discをようやっと鑑賞。
こちらは購入後3ヶ月経っています。
無論、1月の劇場公開時には鑑賞済みです


映画自体の感想は、再見した今回のほうが印象が良かった。
私の場合、劇場で観て少々期待が外れた映画を自宅で再見すると、大体印象が上がります。
ま、それはそうでしょうね。
今回の場合、ジャック・ホワイト&アリシア・キーズの主題歌も、劇場では余り面白くないと思ったクライマクスの火中のドンパチも、結構楽しめました。
というのも、これが高品質ディスクだったので、サウンドを楽しめたから。
ホームシアターの場合、高品質ソフトだと映画本編の印象が上がる傾向にあります。
これなぞそのもの。
切れ味鋭い映像と音響は、手持ちBDソフトの中でもトップクラス。
冒頭のカーチェイスなど、そのままデモに使えます。
特に音が凄い。
耳を劈く銃声、衝撃音、車のエンジン音と、派手なだけではなく痛そうなのです。


サラウンドでは『トスカ』の場面が面白いですね。
広がりがあって、中々の聞きものだと思います。


劇場公開時にかなり気になった、やたらと細かいアクション場面の編集も、140インチでは余り気になりませんでした。
若干観づらいと思える瞬間もありましたが、やはり劇場の大画面とホームシアターの画面とでは、大きさが違う。
居間の50インチではもっと観易い筈です。
家庭劇場で収まりが良い映画なのです。
個人的には、もっときっちり見せてもらいたいものだと思いますが。


ダニエル・クレイグジュディ・デンチの皮肉めいた台詞の応酬も楽しいですが、字幕はそこまで伝え切れていない気がしました。
「何で直訳じゃないの?」と思う箇所もちらほら。
わざわざ意訳でなくても面白いと思ったのですが、字幕翻訳者は観客の知性を信じていないのでしょうか。
これもまた、映画用字幕を巡る永遠の課題かも知れません。
訳者の意図を入れない、正確かつ簡潔な翻訳が理想なのですが、有名な字幕翻訳者によっては「そんなのではない」と言う人もいますね。
しかし元の映画の意図を破壊するような字幕は遠慮してもらいたいものです。


オルガ・キュリレンコのボンド・ガールは、ボンド映画史上画期的な役回りです。
美しい彼女だけに少々残念…と思うのは、私が男性観客だったからでしょう。
え?
何のことだって?
それは映画を観てのお楽しみ(??)。


メニュー周りがデザイン重視過ぎて使いにくいのが難ですが、品質に関してはBDの入門として良いソフトだと思いました。
ボンド映画の次回作がBDでリリースされる際には、また2枚組みでリマスターとか言って出すのかなぁ、という気はしますが。


こんな便乗商品も出ていました(笑)

オルガ・キュリレンコ 慰めと報酬 [DVD]

オルガ・キュリレンコ 慰めと報酬 [DVD]