days of cinema, music and food

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"King Kong" on Blu-ray Disc


半年以上前に購入していたUK盤BDをようやく観ました。
ピーター・ジャクソン版『キング・コング』です。
この映画に関しては、随分と書いたものでした。


レヴューもかなり力の入ったものを書き、我ながら相当に入れ込んでいる映画の1つです。


今回視聴したUK盤は、国内盤と同じマスターだと思われます。
モリヤンさんによれば北米盤より画質が落ちるそうですが、北米盤は日本語字幕が入っていないので、字幕入り盤の方を選択した次第。
本ディスク単体で観る限りでは、十分な高画質に感じられました。
ただ、元々殆どが合成画面で作られている映画であり、実写映像の高画質とは赴きが違う絵作りなのは考慮に入れる必要があります。
抑えた色彩なのも元から。
全体に渋い画調の映画になります。
それでも、中盤における虫蟲々…大襲来の場面など、蟲の質感が超気色悪い。
高画質がアダとなっています f(^_^;


音響は迫力満点。
ついつい音量を上げてしまいますね。
コングと恐竜とでは、足音なども含めて音質が違うのも明瞭です。
コングの発する重低音は締まった音にデザインされています。


特典は音声解説のみ。
3時間以上の長い映画の為、ディスク容量が足りなかったからでしょう。
将来、特典てんこ盛りの複数枚盤が出るに違いありません。


今回は、劇場版ではなくエクステンデッド版を選択しての鑑賞です。
上映時間はさらに長くなり、劇場版188分に対してエクステンデッド版は201分もあります。
ロード・オブ・ザ・リング』は劇場版よりもエクステンデッド版の方が好きですが、本作は劇場版の方が締まっていてずっと良い。
ドラマ部分が増え、新たに怪獣が登場するシークェンス(予告編では触れられていましたが)が追加されるなどしていますが、全体に間延びした感があります。
エクステンデッド版は、飽くまでも劇場版を楽しんだファン向けの版と考えるのが良いでしょう。


それでも、髑髏島頂上のコングの住居における、コングとアン・ダロウが夕日を観る場面や、ニューヨークにある公園での氷上の場面、エンパイアステート・ビルにおける朝焼けを背景にした戦闘場面など、エモーショナルで感動的な場面が随所にあります。

ピーター・ジャクソンフラン・ウォルシュフィリッパ・ボウエンらの脚本も上手いですね。
それに何よりも、パワフルなジャクソンの演出、ナオミ・ワッツの熱演し過ぎない熱演が特に素晴らしい。
やはりこれは傑作なのです。


さて今回のお目当ての1つは、クライマクスに登場していたらしいリック・ベイカーを確認すること。
今回もやはり見つけられませんでした。
ヒゲを生やした複葉機パイロットが1人いたので、恐らく彼がベイカーでは…と思ったのですが、何しろ皆ゴーグルを掛けているので確信を持てず。
ピーター・ジャクソンも「Gunnner」としてクレジットされているのですが、ベイカー同様に分かりませんでした。
これはジャクソンらの音声解説を聴いて確認するしかなさそうですね。